はい、こんにちは。キザメです。
今回は、
雨穴さんの「変な絵」
を紹介していきます。
「変な家」があまりに面白く、
没入して読んでしまったこともあって、
次の作品というのは非常に気になっていました。
YouTube動画を見る限りでは、
他の絵との繋がりがまるで分らず、
お手上げ状態でした。
発売から遅ればせながら、
ようやく読むことができましたので、
紹介していきたいと思います。
それでは始めていきましょう。
あらすじ
あなたも、何かがおかしい9枚の絵の「謎」が解けますか? とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。
いったい、彼らは何を伝えたかったのか――。9枚の奇妙な絵に秘められた衝撃の真実とは!? その謎が解けたとき、すべての事件が一つに繋がる!
今、最も注目を集めるホラー作家が描く、戦慄の国民的スケッチ・ミステリー!Amazon商品ページより引用
見どころ
いやー、「変な家」も読んでいますけど、
この作品も面白かったですね(*´▽`*)
冒頭に紹介された、精神分析を受けた少女の絵。
親を殺害したというその少女の絵を分析した方は
その絵に希望を見出した。
そんな話から始まる物語です。
正直、この話だけでも、
精神分析に興味を持ちましたし、
”希望を見出した”ということがとても素敵な話だなと思って、
読み始めました。
とある妊婦が描いた5枚の絵↓
とある母子家庭の子が描いた灰色に塗りつぶされたマンションの絵↓
とある美術教師が死に際に描いた山の絵↓
一見、何のつながりもないそれぞれの絵…。
そして、その絵が描かれた時代もバラバラ…。
単独の話に見えるこれらのエピソードがどう繋がるのか、
ワクワクしながら読み進めました。
「母性」
これがこの作品の一つのキーワードかなと思っています。
「私が守らなきゃ!」
その思い自体はもちろん悪いものではないですが、
危機的な状況になった時、
その想いの強さが「狂気」へと変わってしまう様というのが
読んでいて突きつけられましたね。
年月を重ねても人の本質というのは、
そうそう変わらないんだなということを痛感させられましたね。
それと同時に、
よく逮捕された人に精神鑑定とかやりますけど、
人を正確に評することの難しさも感じました。
記事の冒頭で、
精神鑑定のエピソードに素敵な話だなという感想を持ったと述べましたが、
読み終えた今となっては、
この責任に耐えられる気がしないというのが正直なところです。
希望的観測も含めて鑑定しちゃいそうだもんな(;゚Д゚)
ただ、
この作品の締めが、
「子供は大人以上に、悲しみや不安に敏感だ。そして、大人と同じように、それを周囲に悟られないよう、必死に隠そうとする。美羽も優太も、きっと笑顔の奥で、耐えている。だからこそ、米沢は二人に伝えたかった。人生には、つらいことと同じくらい、楽しい出来事や、幸せな時間があることを。」
こう結ばれているのは救いでしたね。
終わりに
ここまで、
雨穴さんの「変な絵」
を紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか?
やっぱり雨穴さんの作品は、
読みやすいし、物語の繋がりが良く練られていて
「好きだな~」
って感じちゃいます。
これからも、YouTube共々追っていきたいと思います。
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