はい、こんにちは。キザメです。
今回は、
芦沢央さんの「汚れた手をそこで拭かない」
を紹介していきます。
それでは始めていきましょう。
あらすじ

平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、元不倫相手を見返したい料理研究家……。きっかけはほんの些細な秘密だった。
保身や油断、猜疑心や傲慢。
内部から毒に蝕まれ、
気がつけば取返しのつかない場所に立ち尽くしている自分に気づく。凶器のように研ぎ澄まされた“取扱い注意”の傑作短編集。
見どころ
身近すぎて背筋がゾワっとするとともに
姿勢を正されるような作品たちでした。
物語は5つの短編で構成されています。
・「俺は昔、人を殺したことがある。」という告白から始まる回想譚
『ただ、運が悪かっただけ』
・小学校のプールの排水バルブを閉め忘れてしまった若手教員を描いた
『埋め合わせ』
・隣人の死を経験したとある老夫婦を描いた
『忘却』
・ようやくチャンスを得た映画監督の悲喜交々
『お蔵入り』
・結婚し本も出すことができた料理研究家の元に現れた元彼
『ミモザ』
どのお話も妙に生々しくて、
変に非現実的な話がひとつもないので、
ホラーではないけど、冷や汗が背中を伝うのがわかるくらいに
ゾワゾワしながら読みました。
特に2つ目の作品『埋め合わせ』は、
大っぴらには言えませんが、
身に覚えのある立ち回りを見せられて
「やめてくれ〜」って思わず叫んでしまいそうになりました_:(´ཀ`」 ∠):
発覚した時点で素直に言えていたらと何度思ったことか•••
そして誤魔化そうと思った時から始まる、
次から次に考えなければならない辻褄合わせ。
やり過ごせるまでは、常にこのことを考えていなければならないあまりに無益な時間。
そして、徒労に終わるにせよ、
バレてよりしっかりとお叱りを受けるにせよ、
精神的な疲労は計り知れないです。
加えて、この作品たちは+αの要素で畳み掛けてきます。
それによって救われることもありますが、
基本的には更なる追い討ちをかけてくることが多いです。
自分(当事者)以外の人間の裏の顔というか、
別軸で抱えていた闇が顔を出してくる感じですね。
これぞ嫌ミスという作品です。
心が元気な時にぜひ読んでみてください。
終わりに
ここまで
芦沢央さんの「汚れた手をそこで拭かない」
を紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか?
いや〜嫌な気分になりましたね。
でも不思議と読む手は止まらないんですよね。
嫌ミスが読まれる理由がわかる作品ですね。
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