はい、こんにちは。キザメです。
今回は、
ハリイ・ケメルマンさんの『九マイルは遠すぎる』
を紹介していきます。
何気に海外ミステリーを読むのは初めてでした。
では、なぜ手に取ったかと言えば、
私の大好きなYouTubeチャンネル『ほんタメ』で紹介されていて、
その紹介を聞いたら、「読みたーい!」と
なってしまい、すぐに購入した次第です。
安楽椅子探偵ものを読んだのも初めてくらいな感じだと思うのですが、
実に面白かった。
内容は後述していきますが、
オススメです。
それでは始めていきましょう。
あらすじ
ニッキィ・ウェルト教授がふと耳にしたのは「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、まして雨の中となるとなおさらだ」というなにげない言葉だった。だが、この短い文章だけを頼りに推論を展開した教授は、なんと前夜起きた殺人事件の真相を暴き出したのだった!
純粋な推理だけを武器に、些細な手がかりから難事件を次々に解き明かしていく教授の活躍を描く、本格推理小説のエッセンスともいうべき珠玉の傑作短編集!
本書裏表紙より引用
見どころ
「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、
まして雨の中となるとなおさらだ」
みなさんはこの文章からどんな状況を想像しますか?
この話は、とある晩餐会で「私」が推論を行ったところ
方々から批判の目にさらされた件について、
友人のニッキィ教授と「私」が話しているところから始まる。
「あれは完全に筋道立った推論だった」と食い下がる「私」に、
ニッキィ教授は
「推論というものは、理窟に合っていても真実ではないことがあるのさ」
と返します。
そして、それを立証するべく、
「たとえば十語ないし十二語からなる一つの文章を作ってみたまえ。
そうしたら、
きみがその文章を考えたときにはまったく思いもかけなかった
一連の論理的な推論を引き出してお目にかけよう。」
と持ち掛けます。
そこで、「私」が作った文章が、
「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、まして雨の中となるとなおさらだ」
だったわけです。
最初は、
「話し手はうんざりしているね。」
から始まっていきますが、
2つの仮定条件
- 「彼は実際に自分で歩いてみた体験を語っている」
- 「歩いた場所はフェアフィールド(2人のいる地点)界隈である」
を加えていきながら、段々と深く掘り下げていきます。
始めは、歩きながら話していたのですが、
段々と熱を帯びてきて
「私」の家に行き地図などを見ながら推論を展開していきます。
そして、或る推論に至ったところで、
私が思わず「警察に確認しなきゃ」と思ってしまうほど、
現実味のある推論が引き出されるのです。
加えて、警察に確認した結果、
まさに昨晩というか今朝方に推論通りの事件がおきていたという始末(;’∀’)
怖っ!
その存在すら知らなかった事件を明かしてしまったニッキィ教授…
推論やべえなって思ってしまいました。
ただ、
「一連の推論が理にかなったものであっても、
かならずしもそれが真実とは一致しない」
ということを立証したかったはずなのに…
という点においては、コメディっぽさも感じるお話でした。
さて、どんな推論が引き出されていったのか気になる方は、
ぜひ本作を読んでみてください。
本作は8篇からなる
ニッキィ教授にまつわる短編集となっていますので、
こんな話が他にも7作品入っています。
きっと、推論していくのが楽しくなると思いますよ。
終わりに
ここまで、
ハリイ・ケメルマンさんの『九マイルは遠すぎる』
を紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか?
先に挙げた『ほんタメ』の動画はこちらに貼っておきますが、
正直なところ紹介された3作品とも購入してしまいました(;’∀’)
ちょろいですね。
でもどの作品も面白そうだったので、
他の3作品も読み次第紹介していければなと思っていますので、
お楽しみに♪
ついに海外ミステリーにも手を出してしまいましたので、
積読山が積みあがっていくこと必至なのですが、
どうにかこうにか読み進めて
減らしていき、
みなさんに紹介していければなと思っていますので、
気長にお待ちいただければと思います。
みなさんんのオススメも教えてくださいね。
当ブログでは、これからも
漫画や小説などの紹介記事を投稿していきますので、
楽しみに待っていていただければ幸いです。
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