はい、こんにちは。キザメです。
今回は、
SNSでも購入者続出!
ミステリー作家からの絶賛の声も続出!
となっている話題作
夕木春央さんの「方舟」を紹介していきます。
Twitterで、読了ツイートは見るものの、
どの方も感想は控えていて、
「とにかく読め!」
というものが多かったこともあり、
釣られて買ってしまいました。
また、本屋大賞にもノミネートされていますので、
書店員のお墨付きもいただいております。
読み終えた身としては、
確かに前情報なく読んでほしいなと思うので、
まだ読んでないという方は、
悪いことは言わないので、
作品を読んでからこの記事を読んでください。
この記事自体は極力核心には触れずにいきたいのですが、
正直自信はありません(;’∀’)
なるべく感想を述べるに留めておきたいなとは思っていますので、
読み終えてから、
感想を語り合いましょう(о´∀`о)
それでは始めていきましょう。
あらすじ
大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、
偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。
さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
誰か一人を犠牲にすれば脱出できる。
タイムリミットまでおよそ1週間。
生贄には、その犯人がなるべきだ。
—-犯人以外の全員が、そう思った。
本書帯より引用
感想
いわゆるクローズドサークルと呼ばれる部類の作品となります。
「方舟」と呼ばれる地下建築に閉じ込められ、
建物内は徐々に浸水が進んでいく。
誰かが犠牲にならないと脱出ができない。
誰がその役割を負うのか?
ただでさえ、心理的に追い詰められていく状況にもかかわらず、
起きてしまう殺人事件…。
二重三重に追い込まれていく登場人物たちの
焦燥や怒り、落胆といった感情に臨場感があって
読みながら苦しくなっていくのを感じました。
この物語は5章+エピローグの構成となっているのですが、
正直、エピローグとそれまでの話では、
別の物語なんじゃないかと思うぐらいひっくり返されてしまいました。
まさに衝撃の展開!
読み終えた今でもズーンと重たいものが残っています。
先にそれまでのことに触れておくと、
5章の中で展開されていた話では、
「犯人は誰だ?」
「トリックは?」
「動機は何なんだろう?」
こうした登場人物達と同じ気持ちで読んでいました。
中でも、翔太朗って何者?
っていうのが意識としては大きく占めていていました。
みなさんも気になりませんでしたか?
一般人があの状況で冷静に謎解きを行っていく様は
ある種異常だなと思ってみてました。
衝撃というには生ぬるい展開ですが、
翔太朗は実は探偵や推理作家で…
みたいな終わり方なのかななんて思っていたりもしました。
そんな中でのエピローグです。
まさに「ノアの方舟」っていう結末でしたし
最後の1文には、恐ろしいまでの絶望がこもっていて
震えてしまいました。
犯人は恐ろしく頭の回転が速いですよね。
一瞬でこの展開を想像し、
そして、一瞬にしてサイコキラーに成り果てた…。
エピローグを読んだとき、
ある人物と犯人との間で生じた出来事は
ある意味フェアに選択させてあげるための、
計らいだったんだなと思うと、切なくなりますね。
とにかく、前評判に偽りなしの作品でした。
まだ、読んでいないという方は、
ぜひ、読んでみましょう!
終わりに
ここまで、
「方舟」
の紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか?
正直、結末が結末なので、
100%オススメとは言えないのですが、
ミステリー好きならこの結末を途中で想像できるか
試してみてほしいという思いもあります。
まあ、とりあえず読んでみてよ(*´▽`*)
そんな感じですね。
当ブログでは、
他の本屋大賞ノミネート作品の紹介記事も書いています。
夕木春央さんの他作品、『十戒』
良かったら読んでみてくださいね。
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Tweets by kizame2727今回はここまで!
ありがとうございました。
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