【本屋大賞受賞作】子供たちの戦いと絆の物語!「かがみの孤城」作品紹介

小説紹介

はい、こんにちは。キザメです。

今回は、

辻村深月さんの「かがみの孤城

を紹介していきます。

 

2023年1月日現在、

絶賛アニメーション映画が公開されておりますが、

視聴前に原作を読んでおきたいと思い、

手に取った次第です。

 

読み終えた身としては、

とにかくたくさんの人に読んでほしい

と思わせてくれる作品でした。

特に子供教育関係に携わる方には

ぜひ手に取ってほしい作品だなと思っています。

 

その辺りの理由も踏まえながら

紹介させていただきたいと思います。

 

それでは始めていきましょう。

あらすじ

学校でも居場所をなくし、

閉じこもっていた“こころ”の目の前で、

ある日突然部屋の鏡が光始めた。

輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、

城のような建物。

そこにはオオカミの面をつけた少女が待ち受け、

こころを含め、

似た境遇の7人が集められていた。

城に隠された鍵を探すことで願いが叶えられるという。

すべてが明らかになるとき、

驚きとともに大きな感動に包まれる。

本屋大賞受賞作。

本書1巻裏表紙より引用
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見どころ

この作品は、

メインテーマとして「イジメ」や「不登校」というのがあるので、

そう聞くと、中々とっつきにくく、

それでいて心情もしっかりと描かれているので

読んでいて辛さも感じる作品でした。

 

特に序盤は子供達も自身の背景と警戒心からギスギスしていて、

「こころ」目線で見て、

どこにも居場所がない感覚を味わうことになりました_:(´ཀ`」 ∠):

ただ、徐々に子供間で話ができるようになり、

その影響もあって家族とも話すことができるようになって

段々と居場所や仲間が増えていく過程には

肩の力が抜けていくようでした(´∀`)

 

作品全体を通して、

心理描写や置かれている状況などしっかりと書き込まれているので、

登場人物、主に「こころ」の1年間を追体験できる物語でした。

 

また、鍵探しをはじめとした謎解きの面では、

2学期後半に発覚したとある共通項を皮切りに

ドンドンと伏線が回収されていく様子は、

「おお!」とワクワクさせてもらえましたし,

謎自体も、どう足掻いてもわからないようなものではなく、

子供達と同様に考えれば気づくことのできる内容だったので、

加速度的にページを捲る手が速くなっていきました。

 

そして迎えるラストは思わず涙が出てしまいました(ToT)

ホント美しい結末だったと思います。

これは、映画も見なければと思わされましたね٩( ᐛ )و

 

 

子供や親、教育関係の人に読んで欲しい理由

冒頭で、子供教育関係の人に読んで欲しいということを書きました。

それは、イジメを受けた当人を含むあらゆる関係者の心理が

しっかりと描かれているからというのが理由です。

メインで描かれる「こころ」の受けた恐怖

なんで私が?という戸惑い怒り苛立ち

家族に理解してもらえない、信じてもらえないという悲しさ寂しさ

逆にわかってもらえた時の安心感心強さ

そんな感情が描かれており、

これはどのキャラクターを取っても言えることです。

 

個人的に、1番重要だと思っているのが、

加害者担任の先生の心理です。

あくまでこの話の中での内容にはなりますが、

どう足掻いても相容れない人話の通じない人自分のことしか考えられない人

というのは存在するんだなというのがよくわかりました。

実際、加害者の子は、

こころが登校しなくなってから

ターゲットを別の子に変えていたようですし、

その理由も全然反省してないなっていうのがわかるものでした。

また、担任の先生もやはりズレていて、

行う取り組みは決して「こころ」を見ていないんだな

と言わざるを得ないものばかりでした。

 

まあ、ここまで偉そうに言ってきましたが、

正直なところ、

自分がその立場になった時そう動けるかと言えば、

ぶっちゃけわかりません(ToT)

ただ、この本に出会えたということは、

少なくとも、自分の言動を客観的に省みる機会にはなるかなと思います。

つくづく、これだから読書はやめられないや

って思いますね(о´∀`о)

 

まだ、読んでないよという方は是非読んでみてください。

もちろん映画でも、コミカライズ作品でもいいと思います♪

終わりに

ここまで、

かがみの孤城」を紹介してきましたが、

いかがでしたでしょうか?

途中色々と語ってしまいましたが、

端的に言えば、

この作品に出会えてよかった

ってことが言いたかったんです!

この作品は触れる価値のあるものだと思うので、

読むにせよ観るにせよ

この世界に足を踏み入れてみてください。

そして、感想を語り合いましょう!

 

このブログでは、この他にも小説の紹介記事を書いています。

キザメが2022年に読んだ本から選ぶオススメ小説5選!
早いもので、2022年も終わりが近づいてきました。そこで、今年私が読んだ小説の中からオススメしたい作品を5作品紹介していきたいと思います。本当は、10選くらいやりたかったのですが、今年はそこまで冊数を読めなかったので、今年は5冊で行きたいと思います。一応各作品を紹介した記事も貼り付けておくので気になる方はそちらも読んでいただければと思います。

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今回はここまで!

ありがとうございました。

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