はい、こんにちは。キザメです。
今回は、
夕木春央さんの「楽園」
を紹介していきます。
それでは始めていきましょう。
あらすじ

殺人犯にならなければ脱出できない。
『方舟』『十戒』の著者が仕掛ける“禁忌の驚き”
亡き両親から不動産を譲り受けた康之は、失踪した賃借人・海原の遺留品整理の際に、群馬の山奥の謎の物件の存在を知る。そこは、切り立った岩壁に囲まれた、「楽園」と呼ばれる奇妙な場所だった。恋人の沙織と一緒にそこを訪ね、探索をはじめた康之たちは、すぐに六人の“住人”に拿捕された。脱出のための条件はーー
「誰か一人を殺さなければならない」
見どころ
いや〜今回もやられてしまいました( TДT)
過去2作も読んでいますから、
色々と予想しながら読みました。
もちろん当たった部分も多々ありますが、
前例に漏れずその上をいく結末には、
最早快感を感じてしまうくらいでした(*´ω`*)
悪いことは言わないので、
未読でしたらこの記事を読む前に作品を読んじゃってください!
加えて、「方舟」「十戒」を未読でしたら、
そちらを読んでから「楽園」を読むことを強くオススメします。
もう、何を語ってもネタバレというか、
楽しみを奪ってしまいそうなので、
これより先を読む方は、そのリスクを承知の上で読み進めてくださいm(_ _)m
亡き両親から引き継いだ不動産収入で暮らしていた康之は、
管理するマンションに暮らしていて懇意にしていた海原が失踪したことを受け、
行方を探すことにした。
所持品を調べるうちに、群馬の山中にある物件に行き着く。
海原がその物件の近くのスーパーなどで買い物をしていた痕跡も見つかり、
その物件を訪ねてみることにした。
恋人の沙織とともに旅行も兼ねた訪問となるはずだった…。
件の物件は、入口を金網の門に閉ざされ、
周囲を切り立った岩壁で囲まれた小さな土地で、
小屋のような建物が三棟建っているだけだった。
人のいた形跡はあるものの人影はなし。
特に収穫はなく帰ろうとしたその時、
建物の地下と思しき場所から人が飛び出してきて、
2人は捕らえられてしまう。
彼らが提示する脱出するための条件は
「この中の誰か一人を殺せ!」
というものだった⋯!?
こんな感じで始まる物語。
これだけだと、「なんで?」ってなるとは思いますが、
あまり語りすぎるのは野暮ってものなので、
ここまでの提示とさせてください。
生活を保たせたい住人たちと、
脱出したい康之たち。
康之の、人を殺すことへの葛藤というか、
どうにか逃げる手段はないのかとついつい思考が逃げてしまい、
どっちつかずなまま時間ばかりが過ぎていく感じが妙にリアルで、
康之の追い詰められていく感覚を読者も追体験させられる感じが、
読む手を進ませてくれました。
加えて起きる殺人事件⋯。
康之の混沌とした心の内が読み手にも伝播してきます。
解決によって、犯人ではなく、探偵が追い詰められる。そんな訳の分からない事件の中に僕らはいた。
本文より抜粋
唐突ですが、ネタバレっぽいことを言います。
まさか、あの一見無関係っぽそうな会話が
あんな意味を持つなんて⋯
それにしても、毎度毎度思うのですが、
犯人のその場その場での対応力が高すぎますし、
運の要素が絡む展開での勝率が高すぎますよね( ;´Д`)
どっちに転んでも大丈夫なように保険の掛け方が上手なんですかね。
そんな立ち回りの上手さに思わず尊敬の念を抱いてしまう今日この頃でした。
まあ…この話の結末はある意味ハッピーエンドなのかな?
ただ、たくさん不動産を所有するというのも考えものだなって思っちゃいましたね。゚(゚´ω`゚)゚。
果たして、「楽園」っていうのは、
誰にとっての楽園だったんでしょうね?
終わりに
ここまで
夕木春央さんの「楽園」
を紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか?
十戒を読んだ時点では、
もうこれ以上この世界を進めるのは無理では?
というほど鮮やかな終わり方だったので、
どういう物語になるんだろうって思いなながら読みましたけど、
この3部作を見事に締める終わり方でした。
・・・
これで終わりだよね?
「方舟」の紹介記事はこちら↓

「十戒」の紹介記事はこちら↓

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