はい、こんにちは。キザメです。
今回は、
恩田陸さんの「歩道橋シネマ」
を紹介していきます。
これまでこのブログで恩田陸さんの作品は紹介していないのですが、
実は大好きでして、
ブログ開設前に「夜のピクニック」を始めとして
多数の作品を読んできています。
ゆくゆくは過去に読んだ作品も記事にしていきたいとは思っていますが、
それはおいおいということで…(苦笑)
これからも読んでいきたいなと思っている中での
とっかかりとして本作品を手に取りました。
短編なのがもったいないくらいの作品が多かった印象ですね。
それでは始めていきましょう。
あらすじ
それは他愛のない噂だった。その日、その時間にその場所に行けば、かつて大事にしていた記憶に出会えると‐‐‐。郷愁と不思議に彩られた表題作。学園のおぞましい秘密「球根」。偶然出会った光景が物語を生成する「皇居前広場の回転」。ある青年の死をめぐって驚愕の真実が明かされる「降っても晴れても」。憧憬、恐怖、諧謔、戦慄、衝撃、恍惚…あらゆる感情が押し寄せてくる小説の奇跡、全18話。
見どころ
18作品どれも魅力的であり、
多種多様な物語で、
れっきとした恩田陸作品でした。
個人的に一番好きだったのは、
「ありふれた事件」
ですね。
とある立てこもり事件を、
関係者の証言をもとに紐解いていく作品です。
結末に至るまでの証言の組み立てで、
何が起きていたんだろう?と、
ワクワクしながら読み進めていましたが、
最後、ぞわっとする結末に鳥肌が立ってしまいました。
そりゃ犯人も刺しちゃうし、
他の関係者もキツネにつままれたようになっちゃうよな
って感じです。
気になる方はぜひ読んでみてください。
この他にも、
「球根」という話は、
ある記者が、天啓学園という学校に取材に行った場面が描かれています。
主人公を案内する生徒の視点と台詞で物語が展開されているのですが、
この天啓学園が何とも不気味で、死体がその辺に転がっていたりします。
果たしてこの天啓学園とは何なのか…?
そして、この主人公が取材に訪れた目的とは…?
このような感じの話になっていて、
この不気味さが何とも印象深くて忘れられないですし、
この天啓学園を舞台にした長編が出ても面白そうだなと思いましたね。
みなさんのお気に入りの話もぜひ教えてくださいね。
終わりに
ここまで、
恩田陸さんの「歩道橋シネマ」
を紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか?
これから恩田陸作品を読み始めたいと思っている人には
最適な作品なんじゃないかなと思いました。
きっかけになれたら幸いです。
当ブログでは、これからも
漫画や小説などの紹介記事を投稿していきますので、
楽しみに待っていていただければ幸いです。
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今回はここまで!
ありがとうございました。
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