はい、こんにちは。キザメです。
今回は、
藤近小梅さんの「隣のお姉さんが好き」
を紹介していきます。
元々藤近先生の作品は
「好きな子がめがねを忘れた」という作品が好きで読んでいて、
違う作品が出ているのを書店で見つけ、
購入した次第です。
相手のことを考えて行動する大切さを学べるよき作品だなと思い、
紹介させていただきます。
それでは始めていきましょう。
あらすじ
ミステリアスでカッコいい心愛さんが好き
隣の家に住む映画大好きな
3歳年上の心愛さんに片想い中の佑。
映画を口実に毎週水曜日、
心愛さんと会う約束を取り付ける！
だが何度「好き」と伝えても
佑の想いは心愛さんに届かなくて…！？
本書1巻裏表紙より引用
見どころ
元々家族ぐるみの付き合いがあった佑と心愛。
それほど仲が良いってわけではなかったのだが、
ある日一緒に映画を見る機会があり、
その時の心愛の姿に心を掴まれてしまった佑は、
その後、毎週水曜に一緒に映画を見る(DVD)約束を取り付けることに成功する。
こんな感じで始まっていく作品です。
佑の性格もあるのでしょうが、
恋愛経験のない中学生故のストレートに好意を向ける感じに対して、
大人の対応を見せつつ遠ざけようとする心愛に、
読者としてもヤキモキする気持ちを抱きつつ、
逃げずに向かっていく佑のことは応援したくなっちゃいます。
3歳差という絶妙な歳の差が生む距離をどう詰めていくのか
楽しみな作品となっています。
この作品のおすすめポイントは、
タイトルにも書きましたが、
相手との距離の掴み方の参考になるということです。
佑は割と自信家な面があり、
「好き」ということもそれ以外のことも思ったらすぐに口に出してしまう所があります。
そのため、純粋に映画を好きになってほしかった心愛からすると、
映画に集中しないで自分の方に意識が向いている状況は好ましくなかったようです。
さらに、勢いあまって壁ドンをしてしまった佑は
心愛から距離を置かれ、
一緒に映画を見ることも「シフト」扱いされてしまいます。
その言葉に少しずつモヤモヤし始めた佑は、
自分が心愛さんから言われて嫌だったこと、されて嫌だったことを考え出したら、
自分の行動もダメだったと気付きます。
それは心愛も同じで…
謝ることから少しずつ、距離を近づけていく2人。
兄のオススメで見始めたアベンジャーズが2人を繋ぐ橋となっていきます。
ど直球に想いを伝えるだけだった佑が、
少しずつ相手のことを考えられるようになったり、
言動も少し大人びてきたりと、
そういう確かな変化…成長というべきか…が感じ取れる作品です。
そして、2人の関係性を示すのにキーとなるのが、心愛の書く脚本です。
最初は中々賞に応募しても、落選続きだったものが、
佑との関わりの中でどのように変化していくのか…、
そして頑なに佑に見せようとしなかった心愛の心境がどのように変化していくのか…。
距離の掴み方の参考になりつつも、
やはりふたりの成長していく姿を楽しめる作品かなと思います。
ぜひ、読んでみてください。
終わりに
ここまで、
藤近小梅さんの「隣のお姉さんが好き」
を紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか？
心愛の脚本を佑が「面白い」と思え、
ちゃんと感想を言えているのは、
お互いが歩み寄ってきた証なんだろうなと思うと、
素直に『よかったねー(ノД`)・゜・。』って思えました。
藤近先生の描く涙は、
号泣って感じでダバーっと流れるんじゃなくて、
我慢したいけど溢れてきちゃったって感じにジワ〜っと出てくる感じが
個人的には好きなんですよね。
当ブログでは、これからも
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