はい、こんにちは。キザメです。
今回は、
道尾秀介さんの「きこえる」を紹介していきます。
この作品は、以前文芸誌に掲載されていたという
情報を知っていたので、
いつか出るんだろうと楽しみにしていました。
なので、今回出版されますとなった時点で、
すぐに予約をしちゃいました(*´▽`*)
実際読んでみて、
「これは、楽しい♪」
と思いましたね。
ということで、紹介していきたいと思います。
それでは始めていきましょう。
あらすじ
CAUTION
本作は、音声と小説を融合させた誰も経験したことない「体験型ミステリ」です。
小説を読み進めると、作中の様々なタイミングで「二次元コード」が登場します。
そのコードを読み取り、音声を再生してください。
それはあなたを新しい世界に連れて行ってくれる「音」です。
真相を「聞いている」のはあなただけ―――。
音声×小説が世界を広げる。
まったく新しいミステリ、誕生。
本書帯裏面より引用
見どころ
いやー
楽しい読書体験でした。
当たり前のことかもしれませんが、
作りこみが凄くて、
小説パートだけでは解決やら真相やらがハッキリとは提示されず、
作品の全体像がいまいち掴み切れなくてモヤモヤが残りますが、
音声パートを聴くことで全貌が明らかになる形式なので、
聴き終えると「うわー、そういうことかー」と震えてしまいましたね。
音声は、単純に描かれていない部分の補完的な役割のこともあれば、
文字だけでは伝わらない、
会話の奥行きのようなものを提示する役割なこともあります。
QRコードが出てくるのも、
最後はマストなのですが、
冒頭に出てきたり途中にはさまれていたりと、
話によって違うので、
その辺りもワクワク感を増してくれます。
作品としては、5つの短編集となっていて、
第一話:「聞こえる」
第二話:「にんげん玉」(表記は鏡文字)
第三話:「セミ」
第四話:「ハリガネムシ」
第五話:「死者の耳」
の5編です。
この中で好きなのは、第二話の「にんげん玉」で、
1番衝撃的だったのは、最終話の「死者の耳」でした。
簡単に紹介させていただくと、
第二話の「にんげん玉」は、
お金に苦労している主人公が、
とある投資セミナーに参加したところ
その講師が知っている人間で…。
というところから始まっていく物語です。
この作品は、書き方の妙とでも言いましょうか、
巧妙にミスリードされる話でした。
「にんげん玉」というタイトルの由来と言えそうな、
コイントスのエピソード込みで好きな作品です。
最終話の「死者の耳」は、
とある女性が夫のDVの証拠を残すために、
友人と協力して会話を録音しようとするのですが、
女性が帰宅すると夫はすでに死んでいて…。
というところから始まります。
この作品は、ちょっと多くは語れないのですが、
最後の動画まで見ると、「うわ~そういうことだったのか~(;´∀`)」と、
中々衝撃的な結末が待っています。
衝撃的すぎて、しばしの放心の後、笑っちゃいましたね。
「こりゃ、スゲーわ」
これはね、ぜひみなさんに味わってもらいたいですね
終わりに
ここまで、
道尾秀介さんの「きこえる」
を紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか?
道尾先生は、
どんどん新しいミステリを我々に示してくださるので、
新作が出るのが楽しみで仕方ないです。
これからも追っていきたい作家さんですね。
当ブログでは、これからも
漫画や小説などの紹介記事を投稿していきますので、
楽しみに待っていていただければ幸いです。
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Tweets by kizame2727今回はここまで!
ありがとうございました。
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