【メンタルトレーニング】マンガに学ぶシリーズ④「心」の鍛え方

マンガに学ぶシリーズ

「メンタルも毎日トレーニング‼これは基本だ。」

はい、こんにちは。キザメです。

今回はマンガに学ぶシリーズの第4弾として、

メンタルトレーニングについて考えていきたいと思います。

 

今回も取り上げる作品は、

「おおきく振りかぶって」28巻(ひぐちアサ/アフタヌーンKC)です。

今回の記事では、

  • 本番でなかなか力を発揮できない人
  • メンタルの鍛え方が分からない人
  • 指導者の人

に読んでいただきたい内容です。

 

題材は野球ですが、あらゆるスポーツ、

ひいては普段の社会生活にも活かせるかと思います。

 

メンタルトレーニングを知るきっかけとして、

ぜひ読んでいってください。

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心技体の「技」「体」は鍛えるけど、「心」は…?

みなさんは、心技体と聞いて、

どの要素が一番重要だと思いますか?

 

聞いておいて申し訳ありませんが、

この問いに明確な答えはなく、

一人一人に違う考えがあっていいと思います。

ちなみに、キザメ的には「心」かなと思っています。

やはり、本番で力を発揮するためには「心」の要因が

多分に影響するかなと思いますので。

 

では質問の仕方を変えます。

「体」のトレーニングを何かやっていますか?

それでは、

「技」のトレーニングを何かやっていますか?

 

ここまで聞くとピンとくる方も多いかなと思います。

では最後に、

「心」のトレーニングを何かやっていますか?

 

もうお分かりですね。

そうです。

「体」「技」は毎日のように鍛えていても、

「心」は鍛えていないという方は多いのではないでしょうか?

 

もちろん、

積み上げた技術や体力が「自信」となって心が強くなるとか、

きつい練習を乗り越えたからこそ生半可なプレッシャーには負けないとか、

 

そういうのは大切な要素だと思いますし、

否定するつもりはありません。

ただ、それとは別にメンタルもトレーニングできるんだよ

ということです。

 

28巻で出てくる話は、ざっくり言うと

コーチの紹介で来た大学生からメンタルトレーニングについて

学んでいくという内容になっています。

 

では、内容を掘り下げていきましょう。

 

指導者もメンタルがトレーニングできるということを知らない

日本では、メンタルに対する理解がまだ少ないと言われています。

それは、多くの人がそういう指導を受けずに

育ってきたからに他ありません。

 

全然練習していないのに、試合の時だけ上手くやれ!

という人はいないと思います。

メンタルだって同じなんです。

 

普段トレーニングしていないのに、

試合で「気合を入れろ」なんて言われても、

メンタルのトレーニングをしていないんだから、

逆に力が入って発揮できなくなるのは当然の結果です。

 

メントレは心の弱い人がやるもの

というイメージを持つ方が多いかと思います.

メンタルトレーナーの石津貴代さんは

自身の著書「メンタルトレーニングの教科書」(技術評論社)で、

メントレは心の筋トレと言っており、

「自分で自分のメンタルをコントロールする力」

をつけていくトレーニングと言っています。

 

メントレを行うことで、

  • 緊張や感情、ストレスや集中のコントロールがつくようになる
  • 自信の強化

に繋がっていくので、

心の強弱に関わらず万人が行うべきトレーニングとのことでした。

 

今回取り上げる「おおきく振りかぶって」28巻では、

メントレの導入編といった位置づけの話になっており、

具体的なトレーニング方法というよりは、

考え方や日常でも意識できることといった内容が主となっています。

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作中に登場するメントレ紹介

さて、ここからは作中に出てくるメントレについて触れていきます。

実際に参考文献として使用された

高妻容一さんの著書

「新版 今すぐ使えるメンタルトレーニング 選手用・コーチ用」

「プロ野球選手になりたい人の メンタルトレーニング・ワークブック」

で書かれている内容にも踏み込んでいきたいと思うので

作中の内容よりは、掘り下がった内容になるかと思いますので

お楽しみに

 

サイキングアップ

サイキングアップというのは、

試合の前に落ち込んでいたり、プレッシャーであがっていたり

やる気や闘志を高めて興奮水準をあげたいときに行う

心理的ウォーミングアップです。

つまり、試合をしたくてたまらない、

自分の力を爆発させたいといった心身状態を準備するわけです。

次の図をご覧ください。

(新版今すぐ使えるメンタルトレーニング選手用 より引用)

これは理想的なリラックス(心理)状態を示したものです。

このシリーズの第3弾で、瞑想でリラックスすることについて

記事を挙げていますが、

この図からもわかるとおり、

リラックスしすぎてもよくなくて、

適度な緊張とリラックスの状態が最高能力を発揮するためには必要となります。

なので、瞑想などのリラックスするための手法と

サイキングアップはセットで行われることが多いです。

 

では、サイキングアップのやり方です。

本編では、

瞑想でリラクゼーションを行った後、

軽快な音楽を流し、

そのリズムに合わせて「はい、はい」と手拍子を行います。

 

少し手拍子を続けたら、

隣の人とあっち向いてホイをします。

勝ったらすっごく嬉しがり、

負けたら本気で悔しがる。

 

その後はまた手拍子をはじめ、

「ホイ、ホイ」と掛け声をかけながら段々とテンポを上げていく。

最後は「イエーーーイ」とハイタッチをする。

 

このような形で行っていきます。

 

「新版今すぐ使えるメンタルトレーニング選手用」では、

あっち向いてホイの他に

シャドウボクシングのようなものをしたり、

手押し相撲をしたりするとのことですし、

手拍子の所では

ジャンプしたりサイドステップを踏んだりして

気分を高めていきます。

 

こうして、理想的な心理状態に近い状態で練習に入っていきます。

プラス思考ビーム

もし、練習中や試合中に

「キツイな」「ダメだな」

こんな言葉が聞こえてきたら、

「プラス思考ビーム」

と、言った相手に浴びせてください。

そして、言われた相手も

「プラス!」

と手を十字にクロスさせ返しましょう

 

マイナス思考になっているときは、

それがマイナスだと気付いていないことが多い。

でも、周りに人間にはマイナスな独り言はすぐにわかってしまう。

聞いた人間のやる気はそんな言葉に冷や水をかけられてしまう。

マイナス思考の人間が一人いるだけで

チームの足を引っ張ってしまう事になる。

だから、マイナスな人間を見つけたら

「プラス思考ビーム」を浴びせてあげましょう!

 

高妻要一さんは著書の中で、

マンガではよく、自己暗示法やメントレに類する方法で

気持ちを高める描写が多く出てくるので、

そういうところから、メントレについての理解を深めてみてはどうか

との提案もされています。

 

「おお振り」に限らず

多くの作品に触れてみてください。

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日常の行動もメントレになる

あいさつ

あいさつひとつ取ってみても、

下を向いて小さな声で「おはようございます…」

みたいなあいさつではなく、

上を向いて笑顔で「おはようございます!」

こうやってあいさつできるのが大切です。

 

誰でもできることだからこそ、

やるとやらないのとでは自分も周りも気持ちが全然違ってきます。

 

また、あいさつは気分の切り替えにも有用とも考えられています。

 

一人一人が理解してあいさつできるとよりいいのですが、

チームルーティーンとしてやらせるあいさつでも効果は出てくるので

元気よくあいさつすることを心掛けてみてください。

放尿トレーニング

ボディランゲージ気持ちに影響を与えると言われており、

わざとその格好をするのでも影響を受けると言われています。

 

小さくなって自信なさそうにしていると、

本当に自信がなくなっていき

自信ありそうにしていると、

本当に自信が持てて行動にも差が出てくる。

 

なので、トイレで用を足すときも、

うつむきがちにやるのではなく、

「ゼッコーチョー」って気持ちで

胸を張って視線を上げてやってみましょう。

 

千回連続でため息をつくとうつ病になってしまうかもしれない…。

それくらい、ボディランゲージが気持ちに与える影響は大きいです。

1日6回トイレに行くとして、年間2190回

「ゼッコーチョー」とやってみる。

それだけでも気持ちも行動も変わってくるものです。

ミスを褒める

ここは監督・コーチの方向けになります。

 

例えば練習でノックをしているとします。

ある選手がエラーしてしまったときに

「なんで取れないんだ!」

なんて言ってしまう事はあるかと思います。

 

ただ、ここで叱るのではなく、

「いいミスだ。次に活かせばいいんだよ。」と褒めてみてください。

 

選手の立場で考えたとき、

ミスを褒められたからといって

またミスしようと思う選手はいません。

ただ、叱られ委縮してしまうと苦手意識となって

プレーに悪い影響として残ってしまう。

 

そして、またミスをしてしまうという悪循環にハマってしまう。

こうならないためにも、

練習は成功体験を積む場所として

割り切ってみてもいいのではないかと思います。

 

もちろんケースバイケースで

追い込む必要があるときも出てくるとは思いますが、

成功体験を積み上げた先にある練習なのかなと考えます。

イメージトレーニング

メンタルの世界で

日本一・世界一を目指すのは当たり前と言われています。

 

イメージできないものは実現できません!

ただ、イメージをするために

実際に甲子園のグラウンドに立つことは難しいです。

でも、今はいろんな情報があふれていて、

自分のイメージを助けてくれる材料はたくさんあります。

 

もちろん、甲子園だけの話ではなく

いいプレーを見たら、動画で繰り返し見て

自分がそのプレーをしているイメージを持つ

そういう積み重ねが、本番での強さにもつながってくるのかなと思います。

まとめとして

今回はメンタルトレーニングをテーマに話してきました。

これまでの話をまとめると、

  • メントレは「自分で自分のメンタルをコントロールする力」をつけていくトレーニングである。
  • 心の強弱に関わらず万人が行うべきトレーニングである。
  • 取り上げたメントレの内容は
    • サイキングアップ
    • プラス思考ビーム
    • 日常の行動もメントレになる(あいさつ・放尿トレーニング)
    • ミスを褒める
    • イメージトレーニング

となっております。

先にも述べたように、今回取り上げた内容は

導入編としての意味合いが強いかなと思うので

興味が持てたという方は記事内で登場した

本たちを読んでみても面白いのかなと思います。

 

ぜひ、この記事をきっかけに「心」を鍛えて、

本番に強い人になってください。

 

今回はここまで!

ありがとうございました。

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