【自分の好きを大切に】選択肢は無数に広がっている!「性別モナリザの君へ」√X・√Y作品紹介

マンガ紹介

はい、こんにちは。キザメです。

今回は、「性別モナリザの君へ」を紹介していきます。

2022年12月に9・10巻が発売となりました。

それまでの8巻までで、

一応本編としては終わっている作品ですが、

この9・10巻でひなせが「」・「」を選んだら

というifルートが描かれています。

 

ひなせがどちらの性別を選んだら、

りつ」や「しおり」との関係はどのようになるのか…?

ドキドキしながら読めると思います。

 

もし、先に1~8巻のことを知りたいというようでしたら、

こちらの記事を読んでみてください。

【性別】【個性】【好き】あなたの悩みはここにある!?性別モナリザの君へ作品紹介
今回は「性別モナリザの君へ」を紹介していきたいと思います。この作品は読んだ後、性別って何だろう?個性って何だろう?みたいなことを考えてしまう作品でした。

 

それでは始めていきましょう。

あらすじ

これは君が選んだ道の先に広がる数多の可能性のうちのわずかひとつかみを綴った物語。
君の選んだ道の全ての行く先に幸多からんことを。

本書9・10巻裏表紙より引用
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見どころ

この話はこんな書き出しで始まります。

ずっと行き先はその2つの道から選ばなければならないと思っていた

こちらになった場合はこうあるべきで

あちらになった場合はこうあるべきではなくて…

そういう網の目に自らもがき苦しむたびに勝手に絡まっていた

そして全てが絡まりどうにもならなくなり

もがく事もやめ全てを諦め

何もわかってなどいないのに悟ったフリをし

全てはこの網のせいだとただ息をして過ごしていた

でも今は違う

君は幸運にも

この網の目の向こうを知る事ができたのだから

この冒頭の数ページだけで、

これまでの「有馬ひなせ」を表していて

グッと引き込まれました(о´∀`о)

 

このifストーリーの素敵なところは、

ちゃんと4パターン(↓)を描いてくれたところだと思っています。

ひなせ(♂)×りつ

ひなせ(♂)×しおり

ひなせ(♀)×しおり

ひなせ(♀)×りつ

 

最初、この√X・√Yが出ると聞いた時は、

ひなせの性別が決まることで、

選ばれた者選ばれなかった者

に、むしろフォーカスが当たって、

明暗のはっきりとした苦しさの伴う物語なのかな

なんて想像したものですが、

いい方向に裏切っていただけてホッとしています(笑)

 

異性の話は、

男女のドキドキ感に加えて、

ひなせが段々と

恋に紐づく感情を知っていく感じも良いんです。

また、

相手が「りつ」なのか「しおり」なのかで、

ひなせが感情的に相手を振り回すのか振り回されるのかが

違ってくるというところが、

各キャラの性格や本編での関わりがうまく反映されていて、

そこも素敵なところでしたね。

 

逆に同性同士の話では、

声変わりとか

ブラジャーを選んだりとか、

遅ればせながら訪れた身体的変化に戸惑うひなせを

二人が寄り添い支えるところから始まっていきます。

ただ、ひなせも自分のことばかりではなく、

同性と付き合うことになった相手のことを慮る様子も

描かれていて、

好き」だけで突っ走っていくわけではなく、

生じるであろう悩みや葛藤というところも

しっかりと描かれていて、

よりリアルな感情なんだろうなと思って読み進めました。

 

また、同性編は2話構成になっていて、

同棲してからの様子が描かれています。

その中で、大切だなと思う言葉が多く出て来るので、

紹介させてください。

 

〇りつが友人の結婚式に参加した後、結婚について話し合ったときの言葉

帰ってきたらただいまって言えて

おかえりって言ってもらえて

一緒にごはん食べて

テレビ見ながら笑う人がいるってだけでしあわせ

女同士だからできない事じゃなくて

りつとだからできる事で毎日を埋めていきたい

〇養護教諭として働くひなせが性の選択のことで生徒・母親から相談を受けたときの言葉

電車や車が好きな事

青色が好きな事

短い髪が気に入っている事

全部なりたい性別とは関係ありません

これから沢山選択する場面があって

そのたびに悩み

時には失敗して後悔する事もあると思います

でも

それと同じだけ

その道を選んだからこそ

得られた幸せも沢山あるはずです

それはどの道を選んでも同じ

なら

その時に自分が納得して選んだかどうか

それが一番大事な事なんじゃないかと思います

この物語は「性」がテーマとなっていますが、

これらの言葉に触れると、

本質的なところは、性別だの身分だの、

そういうものとは関係なく、

自分の中にしかないんだなと思えてきますね。

 

 

また、この3人以外にも

しおりの兄:あずさのお見合いの話

りつの友人:城崎るいの恋愛を頑張れない話

3人のクラスメート:白銀あおいと黒川ちあきの居心地のいい腐れ縁の話

も描かれています。

この3つの話もそれぞれが示唆に富んでいて、

いろんな人の琴線に触れたり

価値観を揺さぶったりするんだろうな

と思う話でした。

兎にも角にも、

改めて、本編含めていろんな人に読んでみてほしい作品だと

思いました。

ぜひ手に取ってみてください。

終わりに

ここまで、

性別モナリザの君へ」を紹介してきましたが、

いかがでしたでしょうか?

 

性別にかかわらず、

この世には様々な偏見バイアスがあって、

それに苦しむ人が多くいるんだなというのが、

よくわかる作品ですね。

そしてその分だけ、

生きやすくなるヒントが至る所に散りばめられた

作品でもあるなと思っています。

繰り返しになってしまいますが、

多くの人に触れてもらいたい作品なので、

この記事がそのきっかけとなることを願っています。

 

冒頭にも

載せましたが、

この記事を読んで、

性別モナリザの君へ」の本編を読みたくなったなという方は、

こちら(↓)の記事も読んでみてください。

【性別】【個性】【好き】あなたの悩みはここにある!?性別モナリザの君へ作品紹介
今回は「性別モナリザの君へ」を紹介していきたいと思います。この作品は読んだ後、性別って何だろう?個性って何だろう?みたいなことを考えてしまう作品でした。

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今回はここまで!

ありがとうございました。

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