【このマンガがすごい!】エリートの中に混ぜられた劇薬!圧倒的才能がもたらすものは・・・?『ダイヤモンドの功罪』

マンガ

はい、こんにちは。キザメです。

今回は、

平井大橋さんの「ダイヤモンドの功罪

を紹介していきます。

 

発売当初からXなどで話題になっていましたが、

この度、「このマンガがすごい!2024オトコ編」で第1位に輝いた

ということで購入しました。

読んでみると想像以上に面白く、

まだまだ未熟な子供たちの揺れが

よく伝わる作品でした。

 

それでは始めていきましょう。

あらすじ

「オレは野球だったんだ!」

 

運動の才に恵まれた綾瀬川次郎は何をしても孤高の存在。

自分のせいで負ける人がいる、

自分のせいで夢をあきらめる人がいる。

その孤独に悩む中、

“楽しい”がモットーの弱小・少年野球チーム「バンビーズ」を見つける。

みんなで楽しく、野球を謳歌する綾瀬川だったが…。

本書1巻裏表紙より引用
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見どころ

野球漫画と言えば、

やはり高校野球とかプロ野球が題材になることが多いかなと思いますが、

この作品は珍しく少年野球を題材にしています。

でも、体ができていない小学生だからこそ、

その才能のすごさが、

よりセンセーショナルに映るんだろうなと思います。

 

主人公の綾瀬川次郎は、小学5年生にして身長が166cmあり、

スポーツは何をやらせてもトップクラスの成績を上げてしまう

クラブへの体験入部の段階で、

まず大人の見る目が変わってしまい、

手厚く指導が入っていく。

段々と他の子どもへの指導の基準も次郎に沿ったものになってしまい、

気持ちの折れる子供が続出…。

ただ、みんなで楽しくスポーツをしたいだけなのに、

子供たちからは避けられ、嫌われ、

そして、大人たちはどんどん強いクラブに入るよう勧めてくる。

それが嫌な次郎は、結局どこにも属することができないでいた。

そんな中、チラシで見かけた「足立バンビーズ」の雰囲気が楽しそうで

次郎は入団を決める。

最初は楽しく野球をやっていた次郎でしたが、

やはりここでも大人のエゴが働き、

勝手にU-12のセレクションに応募されてしまう。

 

このような形で、あれよあれよと日本代表にまで昇りつめてしまいます。

 

ただ、その才能楽しみたいだけというアンバランスさが、

代表でも、

ホームと思っていたバンビーズでも

居場所を失うことに繋がってしまい

次郎の孤独な戦いが始まってしまうのでした

 

圧倒的な才能は周囲の人たちを壊していく…

そして、圧倒的な才能を持つ人間は

娯楽的な「楽しさ」を求めることも許してもらえない…

そんな苦しさで始まる作品でした

これを端的に表現しているのが、次郎の言った

「オレができてるとできてない周りの人が怒られるから」

という言葉ですね。

実際次郎は、野球以外のスポーツでは手を抜いてしまう事も見られていたようです。

 

野球をするにあたって綾瀬川の思考は常に「みんなで楽しく」が根底にあります。

それはU-12でも変わらない思想で、

そもそも自分が打たれるとは思っていなくて、

どうしたらみんなが打てるようになるのかを考えて投球テンポを早めてみたり、

自分が『勝ちたい』と言えば勝てなかった責任が打てなかったみんなにかかってしまうと思ったり…

『優しき怪物のジレンマ』って感じなんでしょうね。

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綾瀬川次郎のここがすごい!

ここまで、

綾瀬川次郎という存在の負の面について語ることが多かったと思うので、

どれだけ、すごいのかということも語っていきたいと思います。

 

身長とか運動能力に目が行きがちだと思うのですが、

実は彼の能力で一番すごいなと思っているのは、

「自分の身体を思ったとおりに動かせる能力」

です。

次郎は、新しくスポーツを始める際は

必ずタブレットで動画を視聴してから臨んでいます。

そして、動画で見たことを

そのまま体現できてしまうというのが、

次郎の才能です。

実際、初めての練習で監督とキャッチボールをしたとき、

それが初めてにも関わらず、

ほぼほぼ完成された投球フォームで投じ

球速も出ていますし、変化球も簡単に身につけてしまう

代表での投球練習では、

キャッチャーがミットを動かさないほどのコントロールを見せ、

初実践では、ぶっつけでクイック投法まで行ってしまう。

 

当事者でなくても、

「何なん?こいつ?!」

と思ってしまいますよね。

 

これは、ネタバレになってしまうのですが、

次郎はU-12W杯の決勝戦のアメリカ戦で

完全試合を成し遂げます。

さらに言えば、次郎は代表での活動中1点も取られていません

ただ、援護点も0というのが、

異常な力の抜きん出方を表していますね

 

丁度、この作品を読んでいるときに、

TikTokでリアルなU-12の日本対アメリカ戦を見ましたけど、

ホントにフィジカルの差がそのまま結果に直結してる感じでした。

そこをシャットアウトできる綾瀬川の才能はとんでもないです。

 

代表戦を通じて、

主にメンタル面でいろんな想い、考え方を学んだ次郎は、

自分の立ち位置の中途半端さを自覚し、

帰ってきてからは野球から離れてしまいます。

 

果たして、この才能は埋もれていってしまうのか?

今後の展開に要注目です。

 

まあ、次郎にとっての救いがあるとすれば、

代表監督がかけたこの言葉、

「綾瀬川、期待することをやめないでほしい。自分に対しても他人に対しても。」

でしょうか。

どうか諦めないでほしいですね。

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終わりに

ここまで、

平井大橋さんの「ダイヤモンドの功罪

を紹介してきましたが、

いかがでしたでしょうか?

 

圧倒的な才能がもたらす影響がうかがい知れる作品ですね。

U-12の代表から離れた綾瀬川の選択に要注目です。

 

当ブログでは、これからも

漫画や小説などの紹介記事を投稿していきますので、

楽しみに待っていていただければ幸いです。

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今回はここまで!

ありがとうございました。

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