はい、こんにちは。キザメです。
今回は、
真門浩平さんの「ぼくらは回収しない」
を紹介していきます。
この作品は、私の推しYouTubeチャンネル「ほんタメ」の
ほんタメ文学賞を受賞された作品ということで手に取りましたが、
そもそもとして、ミステリーズ!新人賞を受賞した作品でもあります。
期待値高く読み始めましたが、
上回ってくれましたね。
うまいこと掌で踊らされてた感覚になりました。
さあ、詳しいことは次で話していきたいと思います。
それでは始めていきましょう。
あらすじ
大学の寮で、高校の部室で、
亡き祖父の書斎で――
ぼくらが遭遇した五つの謎。
第19回ミステリーズ!新人賞受賞作を収録した鮮烈な作品集!数十年に一度の日食が起きた日、名門大学の学生寮で女子学生が亡くなった。密室状態の現場から自殺と考えられたが、小説家としても活躍し、才気溢れた彼女が死を選ぶだろうか?
三年間をともに過ごしながら、孤高の存在だった彼女と理解し合えないまま二度と会えなくなったことに思い至った寮生たちは、独自に事件を調べ始める――。第十九回ミステリーズ!新人賞受賞作「ルナティック・レトリーバー」を含む五編を収録。大胆なトリックと繊細な心理描写で注目を集め、新人賞二冠を達成した新鋭による、鮮烈な独立作品集。
見どころ
ほんタメ文学賞受賞作品ということで手に取った作品ですが、
面白かったですね。
5つの短編からなる作品集です。
各タイトルは
- 「街頭インタビュー」
- 「カエル殺し」
- 「追想の家」
- 「速水士郎を追いかけて」
- 「ルナティック・レトリーバー」
となっています。
全体的な印象としては、
読者及びミステリー好きが辿るであろう推理をうま~く引き出したうえで、
はしごを外してくる痛快さがありました。
そして、その中で輝く人間ドラマもまた魅力的だなと
感じる作品たちだったなと思います。
個人的に好きだったのは、
4つ目の「速水士郎を追いかけて」
と、
最後の「ルナティック・レトリーバー」
ですね。
「速水士郎を追いかけて」は、
事件そのものというよりは、
速水と友人の一ノ瀬、
この2人の関係性が素敵で、
ぜひともシリーズ化してほしいような物語でした。
速水のとある特性ゆえの推理・思考に一ノ瀬が必死についていこうとする様が良かったです♪
この一般論では括れない友人関係はぜひとも読んでほしいですね。
「ルナティック・レトリーバー」は、
ミステリー好き故に騙される…そんな感じの内容でした。
おそらく、主人公と同じ感情になると思います。
「えっ…」って(苦笑
途中である人物が言っていましたが、
『人生の伏線を回収しようとしすぎ』
この言葉は非常に刺さりましたね。
他の3篇も、
SNSトラブル、
蛙化現象、
おじいちゃんとの思い出、
など多種多様な作品が展開されていてとても楽しかったです。
ぜひ、読んでみてください!
終わりに
ここまで、
真門浩平さんの「ぼくらは回収しない」
を紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか?
見どころでも話しましたが、
速水と一ノ瀬の話は、ぜひともシリーズ化してほしいですね(*´▽`*)
それくらい魅力的なキャラ達でしたね。
これからも真門先生の作品は追っていきたいと思います。
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ありがとうございました。
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