はい、こんにちは。キザメです。
今回は、夕木春央さんの「十戒」を紹介していきます。
前作の「方舟」の衝撃が冷めやらぬ中、
それに類する作品が出てしまいましたね。
もう、こんなの読むしかないやん!
と手に取り読ませていただきましたが、
期待を軽く飛び越えてくれるような作品でした。
こりゃたまらん!
ということで紹介していきます。
それでは始めていきましょう。
あらすじ
浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。
島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。
島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、
そして、十の戒律が書かれた紙片が残されていた。
"この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。
守れなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる。”
犯人が下す神罰を恐れながら、
「十戒」に従う3日間が始まった―――。
想像を絶する真相があなたを待つ。
本書帯裏面より引用
見どころ
いやーこれはすごい!
「してやられたー_:(´ཀ`」 ∠):」
って天を仰いでしまいました。
読み終えた今となっては、とにかくもう一度読み返したい!
そんな気持ちが強いです。
この結末を踏まえて読み返すと、違う見え方になると思います。
前作の『方舟』の件があるので、
目を皿にして読みましたし、
何ならこれでもかと推理しましたけど、
結局どの推理も自分の中で自信を持って「これだ!」って言いきれず、
どこかで「掌で踊らされてる」感覚がまとわりついていましたヽ(´o`;
きっと『方舟』を経た人とそうでない人とでは、
この辺りの感じ方が違うんだろうなと思いますし、
『方舟』を経た人はラストの衝撃が二重で襲ってくることになるでしょう。
悪いことは言わないので、
『方舟』を未読の方は『方舟』を読んでから
『十戒』を読むことをオススメします。
そして、犯人の頭の回転の速さには舌を巻いてしまいますね。
決して計画的な犯行ではなかったはずなのに、
爆弾という後ろ盾の元、
「十戒」という縛りを関係者に強いて、
関係者の動きを制限するとともに、
犯人捜しをさせないようにしてしまうあたり…、
天才ですね…あまり言いたくはないけど。
また、この事件はいわゆるクローズドサークルミステリーに
分類されるかなとは思うのですが、
連絡手段は確保されているというところが中々面白いポイントで、
一応事件のことは話さないという条件の元、
家族などに連絡を取ることができます。
その連絡を取ったときの相手との温度感の差がなんだか滑稽で笑えてしまいましたし、
関係者の中で会話をする時も、
いちいち「犯人捜しをしてるわけじゃないから」などと
弁明しながら言葉を選んで話しているのも、
緊迫感のある状況なだけにおかしかったですね。
前作『方舟』を経て、
警戒しているにも関わらずこれだけの衝撃を再び与えてくれるというのは、
驚きを越えて感動してしまっています。
ぜひ皆さんにも味わってもらいたいです。
終わりに
ここまで、
夕木春央さんの「十戒」を紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか?
いや~こちらの期待を軽く超えてくるあたりさすがやな~
なんて、読み終えて思いましたが、
このテイストで、次回作はあるんだろうか…?
いや、さすがに・・・、
でも、夕木先生なら…まさか・・・。
みたいな、
これ以上はないでしょうという思いと、
それすら超えてくれるんじゃないかっていう思いが
現在入り混じっています(笑)
今後も夕木先生の作品は追っていきたいと思います。
最後に、本文で何度も出てきた『方舟』の紹介記事を載せて終わりにしましょう。
当ブログでは、これからも
漫画や小説などの紹介記事を投稿していきますので、
楽しみに待っていていただければ幸いです。
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Tweets by kizame2727今回はここまで!
ありがとうございました。
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