はい、こんにちは。キザメです。
今回は、
大崎梢さんの「だいじな本のみつけ方」
を紹介していきます。
それでは始めていきましょう。
あらすじ

中学生の野々香は、放課後の校舎で、まだ本屋さんで売られていないはずの文庫本をみつける。大好きな作家・新木真琴の発売前の新作だ。なぜここにあるの? 謎に導かれて、野々香は本が好きな仲間や、本に関わる仕事をする大人たちと出会う。本は世界を広げ夢を作り、素敵な出会いをもたらしてくれるのだ。あなたにもだいじな本とだいじな人が、みつかりますように。
見どころ
いや〜素敵なお話でした。
主人公の野々香と同じ中学生に、
特に読んでほしい作品だなって思いました。
本を通じて得られた出会いや経験、
好きな作品への想いや他人に勧めることへの葛藤、
本に関わる仕事について、
といったことが描かれていますので、
本好きなら共感できるような気持ちの浮き沈みが描かれていると思いますし、
本に興味がない人にとっては、
「本屋に行ってみようかな」「読んでみようかな」
って思えるきっかけにもなるかと思います。
そして、複数の仕事が描かれているので、
本に関わることのできる道を知ることもできるかなと思います。
物語としては、
中学生の中井野々香は本が大好き。
ある日の放課後、手洗い場に1冊の本が置いてあるのを見つける。
好奇心を抑えきれず、カバーを外して表紙を見ると、
それは大好きな作家の新作だった⋯!
慌てて本屋に駆け込むが、置いていない。
馴染みの書店員さんに聞くと、
その本は来週発売だと言う⋯
ではあの本は何・・・?
次の日、手洗い場に向かうが、本はなくなっていた。
あれは誰のだったのか?
そして、なぜ発売前の作品を持っていたのか?
調査せずにはいられない野々香は、
図書委員の高峯秀臣と一緒に持ち主探しを始める。
こんな感じで始まっていきます。
一見すると、ファンタジーっぽさも感じるかと思いますが、
本に関しては現実的な理由があります。
そこはぜひ、作品を読んでみてもらいたいです。
ただ、その持ち主探しを経ての繋がりが高じて、
書店で中学生が勧める作品のPOPフェアを行うことになるのですが、
この時に野々香に限らず色んな人が抱く思いとして、
だってさ、こういうのが好きなのねって、いろんな人に思われるのはいやなの。
すごく立派な、いかにも頭の良さそうな本ならいいけど、ちがうなら、バカっぽく思われるでしょ。
というのがあると思います。
これは、大好きな1冊がある人は「あ〜」って共感いただけると思いますが、
好きだから勧めたい!
でも、合わなかったら⋯
好きじゃないって言われたら⋯
自分の抱く感想と違う感想を言われたら⋯
落ち込んじゃうかもしれないな⋯。
って考えちゃうと思うんですよね。
この想いが、色んな登場人物の言葉を通して表現されているので、
「わかるな〜」ってしみじみ思ってしまいました。
本は、その人の一番やわらかな部分と結びついている。
傷つきやすい無防備な部分だ。
弱みでもあるのかもしれない。
隠しているのが一番安全。
ただ、自分のオススメする作品に、自分で書いたPOPがついて書店で展開されていたら、
きっと嬉しいだろうなっていうところも思うところではあるので、
葛藤も嬉しさも含めて、
ぜひ書店さんは地元の学生とコラボフェアとかやってみてほしいなって思いますよね。
作中では、企画を立ち上げ、書店に相談し、そこでの話を学校に持っていき⋯
みたいな企画を実行に移すまでの流れも描かれていますので、
いろんなイベントの立ち上げの参考にもなると思います。
物語の後半では、
POPフェアをみた小学校の校長先生の働きかけで、
野々香の通う中学校と小学校で交流イベントを行うことになり、
1つの案として読み聞かせを行うことになったりします。
詳細は是非作品を読んでいただきたいですが、
作中のこの言葉が好きでしたね。
頼りになるのは手の本だけだ。
ぎこちない手つきで持ち直し、表紙を見て、あっと思う。
力強いタッチの絵に励まされる。
一緒に行こうよと、話しかけられているようだ。みんなも連れて行こう。
どこへって、それは本の中の世界だ。
いつもはひとり。それも楽しい。面白い。
でも今日は目の前の人たちを誘う。手招きして連れて行く。
同じセリフを同じテンポで味わい、想像力をかき立てられ、驚いたり、とまどったり、悲しんだり、喜んだりを分かち合おう。
読み聞かせを行うときの野々香のモノローグです。
基本的に読書は一人で行うものですが、
読み聞かせは多くの人と同じ物語を体験できる方法なんだなって
改めて感じさせていただいた次第です。
こういう回に参加してみるのも楽しそうですよね。
とても優しい物語です。
本好きもそうでない人も読んでみてほしいですね。
終わりに
ここまで
大崎梢さんの「だいじな本のみつけ方」
を紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか?
大崎さんの作品は初読みでしたが、
とても優しく温かな物語で、心がほっこりしました。
他にも気になる作品がたくさんあるので、
ぜひ読んでみたいなって思っています。
当ブログでは、これからも
漫画や小説などの紹介記事を投稿していきますので、
楽しみに待っていていただければ幸いです。
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