【実写映画化】役者が集まる山荘で一人また一人消えていく!?これは演技?現実?「ある閉ざされた雪の山荘で」

小説

はい、こんにちは。キザメです。

今回は、

東野圭吾さんの「ある閉ざされた雪の山荘で

を紹介していきます。

実は、この作品は以前読んだことがあったのですが、

今回映画化されるということと、

朧げにしか内容を覚えていなかったということで、

今回再読させていただいています。

 

改めてではありましたが、

真相に至ったときの衝撃は

何度でも受けてしまいますね。

オススメの作品ですので紹介させていただきたいと思います。

 

それでは始めていきましょう。

あらすじ

早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女七名。

これから舞台稽古が始まる。

豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。

だが、一人また一人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの間に疑惑が生まれた。

はたしてこれは本当に芝居なのか?

驚愕の終幕が読者を待っている!

本書裏表紙より引用
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見どころ

「うわ〜!そういうことか〜」

と思わず天を仰いでしまいました。

想像の斜め上を行く結末には、

きっとみなさんも同じリアクションを取ってしまうと思います。

 

さて、少し内容に触れていきましょう。

 

舞台は乗鞍高原のペンション。

有名演出家の東郷陣平のオーディションを勝ち抜いた7名の役者が集められた。

しかしそこに東郷陣平はおらず、ペンションに届いた手紙には

「君たちは現在、大いに戸惑っていることだろうと思う。しかしその戸惑いこそが大切なのだ。なぜならこれは、君たちの舞台稽古だからだ―――」

との言葉が…。

しかも、舞台稽古といいながら台本はなく、

簡単な状況設定を伝えるのみで、

「その条件の下、今後起きる出来事に対処していってほしいのだ。そしてその時の自分の心の動きや、各人の対応などを可能な限り克明に心に焼きつけてほしい。それがすべて、作品の一部になり、脚本や演出に反映されることになるからだ。」

と続きます。

要するに、役作りだけでなく芝居そのものを構築してみよ!

ってことのようです。

 

そして、締めには、

「ただし電話を使用したり、外の人間と接触を持ったりした時点で、この試験は中止する。またその場合、先日のオーディション合格を即刻取り消す。」

と結ばれています。

 

まあ、ミステリ好きの方々からしたら、

この時点できな臭いものを感じそうですが

当人たちは、

東郷陣平の人物像やその舞台に選ばれたという自負とステータス感から

特に疑うこともなくペンションでの生活を始めていきます。

ただ、明確なプランがあるわけではなく、

何が主役へ繋がるのかもわからない状況であるため、

全員が手探り状態で過ごしていきます。

そして、物語が動き始める2日目。7人のうち1人が忽然と姿を消し、

遊戯室に1枚の紙が…。

「設定の第二、〇〇の死体について。」

 

このような形で始まっていきます。

始めは、死体云々に関しても演出のひとつということで、

楽しんでいるような節もありますが、

段々と「これは本当に演出なのか?」という疑念に駆られていきます。

すぐに東郷先生に連絡を取って中止にして真実を明るみにすべきなのだろうけど、

でも、合格が即刻取り消されるのは…

こんな葛藤が各登場人物から伺えます。

 

個人的に面白いなと思っているのは、

物語の視点が二つ存在することですね。

一つはいわゆる神視点とでも言いましょうか、

全体を俯瞰した視点と、

もう一つが、登場人物の一人である久我和幸の視点で進みます。

[久我和幸の独白]と表記されて描かれ、

もう一つの視点と地続きで展開されます。

私は、これがどういう意味を持つのか考えながら読みましたが、

結局真相がわかるまでこの意味を見出すことはできませんでした。

というか、途中でこの意味がわかる人がいたら逆に引いちゃうレベルですね。

 

冒頭でも言いましたが、

真相がわかったとき、

「うわ〜!そういうことか〜」

と思わず天を仰いでしまうこと間違いなしの結末が待っています

二重三重に張り巡らされた素晴らしき脚本…

ぜひ読んでみてください。

 

そして、タイトルにも書きましたが、

映画化されるということで、

この記事を投稿する1/19に見に行ってきます!

この世界観がどう表現されるのか…。

楽しんできまーす♪

Bitly

終わりに

ここまで、

東野圭吾さんの「ある閉ざされた雪の山荘で

を紹介してきましたが、

いかがでしたでしょうか?

 

個人的には、中西貴子の存在感に惹かれちゃいましたね(´∀`*)

他の2人の女性に比べて、

いい感じに力が抜けてて、

だらしのなさや賢くない感じを感じさせるキャラでありながら、

ふとした時に、

核心をついたような発言がポロッと聞かれたりしていて、

無自覚なのが怖いくらいにいいキャラです。

東郷先生が選んだことや久我・麻倉が認める演技力

という点からも、実は最重要キャラだったのかもしれませんね(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

当ブログでは、これからも

漫画や小説などの紹介記事を投稿していきますので、

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今回はここまで!

ありがとうございました。

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