【小説】【ミステリー】キザメが最近読んだ小説5作品紹介!

小説紹介

はい、こんにちは。キザメです。

今回は私が最近読んだ小説の紹介をしていきたいと思います。

ただ、最近と言っても、ブログの立ち上げなどで

なかなか時間が取れなかったので、

昨年末~1月に読んだ小説を紹介します。

  

今回紹介するのはこの5冊です。

  • 十角館の殺人(綾辻行人/講談社文庫)
  • その可能性はすでに考えた(井上真偽/講談社文庫)
  • 向日葵の咲かない夏(道尾秀介/新潮社文庫)
  • 扉は閉ざされたまま(石持浅海/祥伝社文庫)
  • 葉桜の季節に君を想うということ(歌野晶午/文春文庫)

それでは始めていきましょう。

十角館の殺人

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学のミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!87年刊行以来、多くの読者に衝撃を与えた名作が新装改訂版で登場。

                    本書裏表紙より引用

どんでん返しの筆頭作品として有名ですよね。

ミステリー好きを自称しながら

読むよりは2時間ドラマの方が好きだった人間なので、

やっと読むことができました(笑)

 

いやーとにかくあの一言・・・・に尽きるのですが、

その一言でひっくり返るだけの組み立てもすごいなと

感心せずにはいられなかったです。

島と本土で分けて話が展開されていること、

中村青司の存在、

ミス研でのニックネーム、

様々な要素が組み合わさってあの一言の衝撃度を高めています。

私より、長くこの世に存在しながら今なお

ミステリー好きから愛されるこの作品を

読むことができてよかったです。

個人的には読後、

エラリィのピエロっぷりがおかしかったです(笑)

その可能性はすでに考えた

山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。唯一生き残った少女には、首を切られた少年が自分を抱えて運ぶ不可解な記憶があった。首無し聖人伝説の如き事件の真相とは?探偵・上苙丞うえおろじょうはその謎が奇蹟であることを証明しようとする。論理の面白さと奇蹟の存在を信じる斬新な探偵にミステリ界激賞の話題作。

                    本書裏表紙より引用

上苙丞はとある理由から"奇蹟”を追い求めている。

このとある理由というのが、

結構悲しい理由で、上苙丞のことを好きにさせてくれます。

 

内容としては、

とある事件・出来事に対して、

上苙丞があらゆる角度から検証し、奇蹟だと認定する。

それに対して、様々な登場人物たちが

人の成せるものだという可能性を提示し、

それを上苙丞が「反証」していく形で展開していきます。

 

奇蹟であるという証明が済んだ状態で、

提示された可能性を事実をもとに一つずつ潰していく。

今までにはない形式のミステリーで楽しく読むことができました。

本文中に中国語読みの箇所が何度か出てくるので、

少し読みにくさを感じる部分もありますが、

内容が面白いので、多分そんなに気にならないと思います。

ぜひ、新感覚味わってみてください。

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向日葵の咲かない夏

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。1週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと彼の無念を晴らすため、事件を追い始めた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

                     本書裏表紙より引用

この本は、評判通りの嫌ミスでしたね。

最後の両親の行動に救いは見出せましたが、

後半に起こるある出来事で、

これまで見えていた世界観が

全くの偽物だったとわかったときの救いのなさや、

実は一番ぶっ壊れていたのはミチオ君だったとわかったときは

ただただ愕然としてしまいました。

 

モヤモヤとしたものが残り続ける作品ですが、

読む手が止まらなかったのもまた事実。

ほんタメでたくみさんも言っていましたが、

ぜひ、元気な時に読んでみてください。

扉は閉ざされたまま

大学の同窓会で七人の旧友が館に集まった。〈あそこなら完璧な密室をつくることができる…〉伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。自殺説も浮上し、犯行は成功したかのようにみえた。しかし、碓氷優佳だけは疑問を抱く。緻密な偽装工作の齟齬を紐解いていく優佳。開かない扉を前に、息詰まる頭脳戦が始まった…。

                   本書裏表紙より引用

頭脳戦…楽しいですね。

いわゆる倒叙ミステリーで、

犯人視点で殺害後の経過が進んでいきます。

 

優佳がどこに引っかかっているのか…、

そんな追い詰められていくような犯人の感覚を味わえる作品でした。

 

でも、自分のことをちゃんと知ってくれている人から見たら、

殺人を犯し、

いかに自然にふるまおうとしていても

普段と違う言動を取り、

そして違和感を与えてしまうのだなというのが分かりました。

悪いことはできませんね(;’∀’)

 

あと、個人的な話になりますが、

1月に骨髄ドナーの登録をしていて

この本がそこに触れているとは知らずに読んで、

伏見ほどの崇高な思想は持っていませんが、

それでも背筋がピンと伸びるようでした。

私は、肥満体型なのでもう少し痩せねばと、

気を引き締めてくれた作品でもありました。

葉桜の季節に君を想うということ

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして‐‐‐。

あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。

                    本書裏表紙より引用

いやーやられました。

こんなどんでん返しが待っているとは思いませんでした。

ほんと、最初からだまされてましたね。

キヨシの存在で完全にミスリードされ、

間違ったイメージが頭に形成されてしまいました。

まあ、でもそのイメージが音を立てて崩れ去るときは

快感すら感じてしまいました(笑)

あえて、内容には触れません。

ぜひ読んでみてください。

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おわりに

以上5作品紹介しましたが

いかがでしたでしょうか?

お気づきの方も多いかもしれませんが、

今回紹介した5作品はいずれも

YouTubeチャンネル「ほんタメ」で紹介された作品になっております。

たくみさんとあかりんの紹介が上手で面白いので

ついつい買ってしまうんですよね。

ほんタメを見ていないという方は

新鮮な気持ちで読んでいただきたいですし、

ほんタメのハードカバーの方は、

温かい目で見てやってください(笑)

 

ここからは、小説の紹介頻度も増やしていきますので

お楽しみに。

 

今回はここまで!

ありがとうございました。

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