はい、こんにちは。キザメです。
今回は「性別モナリザの君へ」を紹介していきたいと思います。
この作品は読んだ後、
性別って何だろう?
個性って何だろう?
みたいなことを考えてしまう作品でした。
また、
なぜモナリザ?
という疑問もあるかと思いますが、
1巻でちゃんと解消されますのでご安心ください(笑)
あらすじを話しつつ、感じたことを話していきたいなと思います。
それでは始めていきましょう。
あらすじ
この世界で人間は12歳を迎える頃、
自分がなりたい性へと次第に身体が変化していき、
14歳になる頃には男性か女性へと姿を変えてゆく。
でも自分だけは性別がないまま、18度目の春を迎えた。
本書1巻裏表紙より引用
誰もが無性別で産まれる世界。
思春期になるにつれ自分のなりたい性へと変化していくようになる中、
主人公の有馬ひなせは無性別のまま18歳を迎えようとしていた。
周りと違うということにも慣れ、
そのことに対しても何も思わなくなっていたある日、
幼なじみの高山しおり(男)と加賀りつ(女)から同じ日に告白される。
この日を境にひなせの青春は動き始める…。
感想
この作品は、
昨今のLGBTQ+などのセクシャルマイノリティのことや、
もっと単純に男(女)はこうあるべき
といった固定観念などに関して
一石を投じるものだなというのが率直な感想です。
主軸となる、
ひなせ×しおり×りつの関係性の話は
もちろん考えることが多くあるのですが、
それ以外でも考えていきたいなと思える内容が多くありました。
・無性別時代に、かけっこが速くかっこいいという理由から男っぽさを周囲から期待されていた幼少期のりつの話。
・ひなせの性別選択の助けになればと行われた女子体験・男子体験で、結局女子っぽさ・男子っぽさって何だろう?と誰もはっきりとした答えが出せなかったこと。
・「白金×黒川」 「城崎×りつ」に代表される、好きになった相手が同性になった場合の話。
白金×黒川)
同性の親友として育ってきたが、黒川の目が異性に向く中で白銀に芽生えた違和感、黒川の好みとかけ離れた容姿に変わっていく自分への嫌悪感…。
城崎×りつ)
無性別時代、自分より脚の速かったりつに思いを寄せていた城崎。転校を経て再会したときにはりつは女の子になっていて…。
ホントは上記に挙げたエピソードを掘り下げて、
自分なりの考えを書こうと思っていましたが、
結局書いた内容自体が
私の価値観の押し売りのような気がしてしまったので、
こんなエピソードが私的には引っかかるものがあったよ
ということを伝えるだけにとどめたいなと思います。
また、作中ではひなせ以外にも
無性別者が登場します。
その方の性についての考え方が
描かれたシーンがあるので
載せさせていただきます。
終わりに
「性別モナリザの君へ」
いかがでしたでしょうか。
正直、もっとちゃんと中身の紹介をしたかったのですが、
語ろうとすればするほど、
出てくる結論が偽善の押し売りのようになってしまい、
引っかかったエピソードを伝えるだけとなってしまいました。
申し訳ありません。
ただ、冒頭でも書きましたが、
性のことや個性のこと、
私の好きって何なんだろう?
こんなことを考えるきっかけを与えてくれる作品だとは思いました。
LGBTQ+や男だったら、女だったらという価値観
こういったものの当事者であるなしに関わらず、
読んでみて欲しいなと思っています。
最後に、
白銀がひなせに話した言葉が
大事なことを言っているなと思ったので紹介します。
性別が決まっていると
片方を選ぶのが楽になって
もう片方が難しくなるだけで
選ぶ事には違いない。
普通こっちを選ぶだろって免罪符がつくだけで。
でも、実際その紙キレ一枚が
めちゃくちゃデカいのもわかる。
けど、
有馬の言ってたずっと一緒にいたいは
高山と加賀さんの好きときっとそこまで違わないよ。
これから変わっていく中で
離れていく仕方ないをどうにかしたくて
二人は有馬に告ったんじゃないの?
卒業してももっとずっと
一緒にいて欲しいって伝えたんだろ。
自分にとって相手が特別だって事伝えるのって
すごく勇気がいることだと思うよ。
告白にしろ
そうじゃないにしろ
自分にとって相手が唯一でも
相手にとってはそうじゃないってわかったら
すごくつらいし
俺なら怖くてきっと言えない。
それでも高山も加賀さんも勇気を出して言ったんだから
有馬もちゃんと自分の気持ち
勇気出して伝えるしかないんじゃない?
付き合うか振るか
別に付き合うの反対が嫌いじゃないし、
嫌いの反対は付き合うでもないけど、
性別とか関係なしに
有馬が二人とどうありたいか
大事なのはそれなんじゃない?
ほんとは、最後にひなせが行きついた
「性別って何だろう」の答えを書きたかったのですが、
それは、この物語の一つの回答になってしまうかなと思うので、
ぜひ、作品を読んでその答えに触れてみていただきたいです。
不完全燃焼となってしまいましたが、
これで終わりにしたいと思います。
今回はここまで!
ありがとうございました。
追記①
一応「性別モナリザの君へ」の本編は
刊行されている8巻までで終わりとなっていますが、
冬頃に番外編として
√X √Y と題した9・10巻が出る予定となっています。
楽しみですね♪
まだまだ、先の話ですが、
読んだら記事にしますね。
追記②
√X・√Y読みましたー(*´▽`*)
考えることも多かったですが、
素敵なお話でした。
詳しいことはこちらの記事をご覧ください
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