【瞑想】【リラックス】マンガに学ぶシリーズ③緊張する場面でリラックスする方法

マンガに学ぶシリーズ

はい、こんにちは。キザメです。

今回はマンガに学ぶシリーズ第3弾として、

緊張する場面でリラックスするための取り組みについて

考えていきたいと思います。

 

取り上げる作品は、お馴染み

「おおきく振りかぶって」2巻・4巻(ひぐちアサ/アフタヌーンKC)です。

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今回の記事は、

  • 緊張すると力が入って実力を発揮できない人
  • 瞑想ってどういうふうにやるかわからない人

このような方に読んでいただきたい内容になっています。

 

大事な場面であればあるほど緊張してしまうというのは、

永遠のテーマですよね(苦笑)

 

今回の記事を通して、

少しでも緊張状態からリラックスできるようになって

実力を発揮できる手助けになれたら幸いです。

 

では、始めていきましょう。

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リラックスは条件付けできる!

みなさんは、

緊張する場面でどのようなアプローチで

緊張をほぐしますか?

 

 

掌に「人」と書いて飲み込んでみたり、

これまでの練習を思い返してみたり、

いろいろとあるかと思います。

 

今回はその手法として「瞑想」を取り上げていきます。

 

作中で志賀先生は、

練習前に瞑想をやろうと提案します。

そして、瞑想=α波を出す訓練

として話を始めます。

 

さて、みなさんはα波と聞いて、

どんなイメージを持っていますか?

 

選手たちは、

「部屋でくつろいでいるときに出るもの?」

「好きな曲を聴いてるときに出るもの?」

「リラックスっぽいイメージ」

などと発言していきます。

 

すると、急に志賀先生がマネージャーの篠岡に向かって

「動くな!足元にヘビ!」

と言います。

 

篠岡は

「きゃぁぁぁぁ」

と悲鳴を上げ身構えます。

志賀先生はこの状態の篠岡を指し

「今、α波が出てる」

と言います。

 

見た目には力が入ってリラックスとは程遠い状況に見えます。

 

それでは、

リラックスとは何でしょうか?

 

辞書には、「くつろぐこと」

と書かれています。(デジタル大辞泉より)

 

先ほどの篠岡の状態は、

くつろぐ・力を抜くといった状態とは言えない

でも、α波は出ている

どういうことでしょうか?

 

みなさんは緊張する場面で

「力を抜いてリラックスしなきゃ」

こんなふうに考えたことありますよね。

 

でも、実際はうまく抜けなかったり、

逆に抜けすぎてふにゃふにゃになったり、

そういう経験も多いかと思います。

 

「力を抜く」ってことは、

だらんとすることではなく

余計な力を抜くこと

 

でも、緊張する場面ではこの加減はうまくできません。

それは、力を調整する機能自体(=心)に力が入ってしまっているからです。

 

少し視点を変えます。

先ほど篠岡が身構えたときを思い出してください。

 

膝を緩めた前傾で、

手は腰のあたりに軽く握っていましたね。

 

これは、野球でいうと、守備の構えに似ていませんか?

野球で例えましたが、

この構えは、多くの競技で共通する基本姿勢といえるのではないでしょうか?

 

つまり、

余計なことを考えなければ、体は勝手に一番いい姿勢を取る

ということです。

 

ただ、緊張でガチガチの時には

α波は出ていないと言われています。

構え的には同じなのにどうしてでしょう?

 

それは、プレッシャーのかかる状況かどうかの違いです。

 

ということは、

「力を抜く」というのは

プレッシャーとかの余計なものを頭から払うということ

言い換えると、「集中する」こと

と言えます。

 

つまり、

集中とリラックスは同じことということです。

 

それでは、集中するとはどういうことでしょうか?

 

志賀先生は篠岡に

「もし、足元でカサっと音がしたらどうしてた?」

と聞きます。

 

篠岡は

「考えてなかったです」

と答えます。

 

志賀先生は

「これが集中してるってことだよ。」

と言います。

 

篠岡は、

逃げやすい姿勢のことについては考えいないし、

どうやって逃げようかとも考えていなかった。

要は、

「ただ、ヘビに備えていた」だけです。

 

ただ備える。

コトが起こった後も、あれこれ考えずに体だけで反応する。

それが、

レベルの高い集中 です。

 

野球において、

投手が投げたボールが捕手に届くまで0.4秒ほどです。

この間に考え事をしていたら打者は打つことはできません。

 

なので、

プレイの確認などの頭を使うことは

打席に入る前に済ませておく必要があります。

そして、打席に入ったら、

何も考えないレベルまで集中を高めて

ただ投球に備える。

 

例えば、9回裏ツーアウト満塁、サヨナラのチャンスで

何も考えず、リラックスして打席に立つ

正直難しいですよね(;’∀’)

 

でも、リラックスも条件付けできるとしたらどうでしょう?

それこそ、ボールを見てリラックスみたいに

 

ただ、すぐに身につくことではないので、

まずはα波が出ている感じを覚える。

そのための瞑想 です。

 

長く話してきましたが、

ここまでが、瞑想をやる目的の話になります。

 

α波が出ているかどうかというのは、

掌の温度で分かると言われていて、

温かいとα波が出ているとのことです。

 

西浦高校野球部では、

選手全員で輪になり手をつないだ状態で行います。

 

心臓から指の先まで血液っが流れていくのをイメージする

自分の手が温かければ、隣の人に分けてあげて

自分の手が冷たければ、隣の人に分けてもらう

呼吸はなるべるべく長く吐いて

呼吸をそろえよう

吸ってー、少しためて、ゆっくり吐いてー…

 

こんな感じで5分行います。

 

私はこの本を読んでから、

毎日ではないにしろ瞑想の時間を作るようにしています。

正直、現役時代に知りたかったなー

とは思いますが、

社会人になっても緊張する場面というのはあると思うので、

そういう時には意識して取り組むようにしています。

 

皆さんもぜひ、瞑想取り組んでみてください。

 

さて、この章では瞑想の導入編として話してきましたが、

次の章では、より実践で生かせるように発展させた内容になっていますので、

引き続き、読んでいただけると嬉しいです。

 

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"何と”リラックスを条件付けする?

ここからは、先の瞑想の話から1か月後の話になります。

 

この1か月間練習前の瞑想を続け、

手をつなぎ、5分間時間をかければ、

リラックス(手が温かくなる)できるようになっています。

 

ただ、実際の試合では5分もかけていられないですよね?

つまり、リラックスも反射でなければ意味がありません。

 

さてどうしたらいいでしょう?

ここで、キャプテンの花井が、

"ピンチの状況”と"リラックス”を条件付けできませんか?

と言います。

これはナイスな意見ですね。

 

条件付けというのは、

一見何の関係もないもの同士でも起こるところがミソなのです。

 

ただ、ここで選手からひとつ疑問が出ます。

「そもそも、ピンチの場面でガチガチになることって

条件付けされているんじゃないの?」

というものです。

 

これも、あ~確かに…っていう意見ですよね。

 

志賀先生は、

「結論だけ言えば、条件付けの塗り替えはできる。」

と言っています。

 

ただ、

「梅干しと唾液の条件付けに比べると、

リラックスの条件付けは難しい」

とも言っています。

 

それはなぜでしょうか?

 

それは、梅干しのような"アイテム”がないということです。

 

ただ、西浦高校野球部では、この1か月で

"手をつないで、目をつぶれば、5分でリラックス”

というアイテムが構築されています。

 

なので、それを活かして

反射でリラックスできるようにしていきます。

 

それでは、

「何」とリラックスを条件付けたらいいでしょうか?

 

リラックスしなければならない場面で必ずあるもので考えるといいです。

なるべく具体的に、見えるか、聞こえるか、触れられるもの…

 

そこで、いろいろな意見が出ますが、

「ピンチでもチャンスでもランナーが得点圏にいるんだ!」

「特に3塁にいるときの方が手足が縮こまっちゃうよ!」

という意見にみんなが同意したため、

西浦高校では、

「ランナーが3塁にいる状況」

をイメージして、瞑想行うこととなりました。

 

これ以降、西浦高校野球部では

試合中も3塁にランナーが進むと、

「サードランナー」って言って

ランナーを見るというのが定着しています。

 

まとめとして

いかがでしたでしょうか?

題材が野球なので、例えが野球ばかりになってしまいましたが、

他のスポーツや社会生活でも活かせるのではないかなと思います。

 

まとめ

  • リラックスと集中はおなじこと。
  • 瞑想でリラックスを条件付けできる。
  • リラックスしなければならない状況に必ずあるものをアイテムにしてリラックスを条件付けしよう。

みなさんも、自分の状況に合わせた条件付けアイテムを構築して

緊張する場面でリラックスできるようにしていきましょう。

 

さて、今回取り上げた「おおきく振りかぶって」では、

今回の瞑想だけでなく、様々な面白い練習や考え方を描いています。

過去の記事を以下に貼っておくので併せて読んでみてください。

【トロトロピン】【コルチコトロピン】【ドーパミン】マンガに学ぶシリーズ①脳内ホルモン活性法
マンガに学ぶシリーズ第1弾!脳内ホルモン活性法について取り上げていきます。題材となるマンガは「おおきく振りかぶって」です。脳内ホルモン活性法といっても難しいことはなく、日常の1場面でできることなので、読んで試してみてください。
【リトルリーグ肘】マンガに学ぶシリーズ②リトルリーグ肘予防の一視点
マンガに学ぶシリーズの第2弾です。今回も「おおきく振りかぶって」を題材に記事を書きました。今回はリトルリーグ肘の予防に関する記事となっています。ありそうでなかった視点かなと思うのでぜひご一読ください。

 

この他にも、紹介したい内容はまだまだあるので、

今後もこのシリーズは続けていきます。

時には他の作品からも紹介していきますので

そちらも楽しみにしていてください。

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今回はここまで!

ありがとうございました。

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