はい、こんにちは。キザメです。
今回は、
杉井光さんの「世界でいちばん透きとおった物語」
を紹介していきます。
Twitter上でも大変よく見かけていたこのタイトル…
ようやく読むことができました。
読み終えた今となっては、
ネタバレ禁止の意味がよく分かる作品でしたね。
なるべくネタバレにならないように
感想を話していきたいと思いますが、
何を話してもネタバレになりそうな気もしてしまいます。
なので、もし、これから読もうかなと思っている人は
一旦このページから離れた方が賢明かもしれません。
それくらい、
まっさらな目で読んでみてもらいたい作品ということですね。
結果的にネタバレでした、
が起こり得ますので、その辺りだけご承知いただけた方は
続きへお進みください。
それでは始めていきましょう。
あらすじ
絶対に予測不能な衝撃のラスト――あなたの見る世界は『透きとおる』。
大御所ミステリ作家の宮内彰吾が死去した。
宮内は妻帯者ながら多くの女性と交際し、そのうちの一人とは子供までつくっていた。
それが僕だ。
「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしい。何か知らないか」宮内の長男からの連絡をきっかけに始まった遺稿探し。編集者の霧子さんの助言をもとに調べるのだが―――。
予測不能の結末が待つ、衝撃の物語。
本書裏表紙より引用
見どころ
この作品は、
ざっくり言うと会ったこともない父親の遺稿を捜す物語です。
探す過程で色々な人に話を聞いて回るのですが、
担当編集からも聞いたりするものの、
その多くが愛人という具合に、
女性関係にはだらしない人というのがわかってきます。
亡くなった母親もその1人ということもあり、
なんとも複雑な心境のまま遺稿探しを続けていく主人公。
少しずつ情報は得るものの、
原稿もなければどういう作品なのかもはっきりしない…、
そんな雲をつかむような状況の中で遺稿探しは進んでいきます。
はたして大作家宮内彰吾が最後に書いた物語、
『世界でいちばん透きとおった物語』とはどんな作品なのか?
そして、その原稿は見つかるのか?
こういった点を見どころに読んでいくことになるかと思います。
ただ、色んな情報が一つの結論に収束していくとき、
見える景色は表紙のイラストのような美しいものに変わることでしょう。
そして、きっと読み返したくなるんじゃないかなと思います。
私はそうでしたし、
この作品に仕掛けられたものに気付いた上で読んだとき、
ブワッと鳥肌が立ってしまいましたね。
これは、ネタバレになるかもしれないのですが、
この作品の本筋の物語を簡潔に言うならば、
少し意味は違うかもしれませんが
「親の心子知らず」って感じでしょうか。
まあ、会ったこともないので当たり前と言えば当たり前なんですけどね。
こんな書き方もあるんだと、驚くこと間違いなしの作品です。
ぜひ読んでみてください。
終わりに
ここまで、
杉井光さんの「世界でいちばん透きとおった物語」を紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか?
作品の内容はもちろん引き込まれて、
散りばめられた情報が収束していく感じもワクワクして読めたのですが、
それよりも、こんな小説の書き方があるんだと
驚きの方が強い作品でした。
まだ読んでないよという方は、
ぜひ読んでみてほしい作品です。
当ブログでは、これからも
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楽しみに待っていていただければ幸いです。
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Tweets by kizame2727今回はここまで!
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