【シングルマザー×フリーター】愛することの意味を教えてくれた作品「君のお母さんを僕にください」

マンガ紹介

はい、こんにちは。キザメです。

今回は、

田澤裕さんの「君のお母さんを僕にください

を紹介していきます。

 

この作品好きなんですよね(*‘ω‘ *)

支え合うとか、人を頼ることとか、

そして、タイトルにも書きましたが、

人を愛するとはどういうことなのか

そんなことを教えてくれた作品でした。

4巻と短いですが、

気づきの多い作品だと思うので、

読んでみたくなるように

頑張って紹介していきます!!

 

それでは始めていきましょう。

あらすじ

綺麗なお母さんは、好きですか?

シングルママ」×「フリーター」!?

会計士試験に向けバイトと勉強に励む就職浪人・石塚稜(いしづかりょう)は、同僚の未亡人で一児の母・立花夕月(たちばなゆづき)に癒され想いを寄せる。


そして迎える告白の日、その答えは――。

前途多難!? 愛があれば大丈夫?

それでも向き合う純情ど真ん中ラブコメ開幕!!

その優しさに、甘えていいよ?

Amazon商品紹介ページより引用
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見どころ

主人公の「石塚稜」は

リサイクルショップでバイトとして働く、所謂フリーター。

会計士を目指し勉強中の身である。

稜は、同じリサイクルショップで働く

シングルマザーの立花夕月に好意を寄せていた。

周囲からみても、盛大な勘違いなのに

稜は夕月と両想いだと譲らず…。

そして、退勤時間が同じのとある日、

意を決してプロポーズをする稜!

指輪まで用意したのに結果は…

まあ、そうですよね(;’∀’)

 

さらに食い下がった稜は、

「俺は夕月さんだけを、そのものだけを見てる!!

年の差も過去も子供も関係ない

こう発言します。

 

5歳の子供がいる夕月にとって

この言葉は致命的で、

バッサリとこう切り捨てられます。

 

こんな感じで始まる物語なわけですが、

これだけ見たら、

稜の勘違いっぷりにただただ失笑って感じなのですが、

大事なのはここからなので、

どうか離脱しないでくださいm(__)m

 

さて、話を進めていきましょう。

この後、当然二人はギクシャクしてしまうのですが、

店長の計らいや夕月と子供のやり取りを見たりすることで、

少しずつギクシャクした感じは解消されていきます。

 

そんな中、二人にとっての転機が訪れます。

 

稜は、会計士を目指しているわけですが、

実は一度試験に落ちていて、

就職浪人の状態でした。

そのため、実家から出て一人暮らしで

試験に向けて取り組んでいたのですが、

食生活はボロボロで、ポテチを主食とするくらい

節約をしないといけない状況でした。

見かねた夕月が家に招待して

食事を振る舞うのですが、

そこで、息子の朝陽君と出会い、

すぐに仲良くなることができた稜は、

以降、ことあるごとに朝陽くんと遊ぶことになり、

夕月との距離も縮めていくのでした。

 

この先の物語は、本を手に取って確認してくださいm(__)m

 

オススメポイント 

ここから、私の推しポイントを話していきます。

冒頭文でも話しているので、

繰り返しになっていしまいますが、

大きく以下の2点となります。

①時には人に頼ることも大切だと教えてくれた

1つ目はこちらです。

これを実感した場面が2つあります。

ひとつが、

稜が一人暮らしから実家暮らしに戻すときの話です。

 

会計士試験にストレートでの合格が叶わなかった稜は

独力で頑張ると一人暮らしをして、バイトと勉強に励んでいたわけですが、

生活は不規則になり、金銭面からもまともに食事が摂れておらず、

見かねた夕月から食事を用意してもらったりしました。

ちょっとした用事で実家に帰った際、

ケンカしていると思っていた父親から

必要なら頼れよ。

大人になれば難しいことも増えていく。

頼るべき人は必要だよ。誰にだってな。

と言葉をかけてもらい、

吹っ切れた稜は、

実家に戻ることを決意します。

そのことを父親に連絡した際に、

自分の限界を認めて人に頼れるのも一つの強さだ。

と言ってもらえていますが、

やはりお父さんは偉大でかっこいいですね

 

そして2つめの場面は、

稜が夕月と朝陽と一緒に虫取りに行ったときの話です。

 

実は、一つ目と二つ目は話が繋がっているのです。

夕月から食事をごちそうになったことを機に

朝陽とも仲良くなった稜ですが、

見えてくるのは、一人で抱え込んで疲れた様子の夕月でした。

手伝いことを申し出る稜でしたが、

頑なに「大丈夫だから」と拒む夕月。

そんな中、前述の父親の言葉が稜の背中を押します。

 

朝陽の希望で虫取りに向うことになった三人ですが、

虫が大の苦手な夕月は

朝陽が捕まえた蝶を眼前に見せられ気絶してしまいます。

気が付いた後も

フラフラになりながら「私が頑張らなきゃ」

と立ち上がろうとする夕月。

支えようとすると、

他人に頼れば強くなれない。

そしたら私、もう二度と頑張れなくなりそうで―――。

稜くん、私をこれ以上甘やかさないで。

と告げます。

しかし、稜はそれを遮り

夕月を抱きしめるのでした。夕月が落ち着くまで―――。

そして、落ち着いた夕月に稜は

人に甘えたらもう頑張れないんじゃなく、

人に甘えたらもっと頑張れるんだと思います。

と、告げるのでした。

その言葉に、気持ちが軽くなった夕月は

稜と協力してカブトムシの捕獲に成功するのでした。

 

 

この2つの話を通して、

人に頼ることも必要なことだ

ということに気付くことができました。

もちろん、一人で頑張ることも大事だし、

頼ってばかりいることもあまりいいとは言えないのですが、

自分が疲弊してまで抱え込む必要はないよ

ということですね。

それに、自分が頼ろうとしないと、

逆に人も自分を頼れないということになってしまいます。

まさに、お互い様ってことですね。

②人を愛するということを教えてくれた

2つ目はこちらですね。

まあ、言っててちょっと恥ずかしくもなりますが…。

 

先にも述べたように、

この物語では、稜が盛大に玉砕するところから始まります。

この時の稜は、

自分の「好き」という気持ちだけで突っ走ってしまっています。

もちろんこれが悪いということではありませんが、

職場での夕月だけではない、他の顔というのにも目を向けなければいけません。

これでは、若気の至り、世間知らずとして一蹴されても仕方ないですね。

 

その後、母親としての夕月や

娘として実家の食堂を手伝う夕月

を知っていき、

そことの関係性を積み上げていけたことが

夕月自身と親密になっていくことに繋がっていったのかなと思っています。

 

長くなってしまいましたが、

要するに、

その人を愛するということは

その人を形作ってきた事を知ろうとするところから

始まっていくんだということです。

稜の兄も

結婚は「自分たちだけでするもんじゃない」

って言ってます。

結果的に、全てを好きになることはできないかもしれないですが、

本人にとってどれほど大事なものなのか

そういうことを知っていくことが

大切なんだなと気づくことができました。

 

まあ、それにしても

フリーターに子供が養えるの?

は、中々のパワーワードですよね(;’∀’)

 

でも、そのことが分かれば、

この作品のタイトルにはグッとくるものがありますね(≧∀≦)

終わりに

ここまで、

君のお母さんを僕にください」と

を紹介してきましたが、

いかがでしたでしょうか?

 

取り上げたエピソード以外にも、

稜の兄の子供、要は姪っ子の遥香ちゃんに関しての話も

大切なことを伝えてくれていて好きなのですが、

それは、実際に読んでもらって触れていただければと思います。

 

勘違いによる玉砕から始まる物語ではございますが、

大変多くのことを私の胸の内に残してくれました。

大好きな作品ので、

みなさんにもぜひ読んでいただきたいです。

田澤裕さん、新作情報

こんな大好きな作品を書かれた田澤裕さんの

次作のことも触れさせてください。

田澤裕さんは、

現在SQUARE ENIX(スクエアエニックス)から、

ローマふたり暮らし

という作品が出ています。

あらすじはこんな感じです。

好きになった人は、自分の「奴隷」でした。

夫婦な「ふたり」の関係は、近くて遠い「主従関係」から始まって――。

舞台は花の都・ローマ。

丁寧に、そしてゆっくり育む新生活。

[君のお母さんを僕に下さい!]の田澤裕が贈る、

「古代ローマ」スローライフ新婚純情ラブコメディー、堂々開幕!!

Amazon商品紹介ページより引用

古代ローマを舞台に

地方貴族の子供とその家内奴隷の女の子の新婚生活が

描かれた作品です。

史実に基づいた物語になっていて、

勉強にもなったりします。

実際、二人が結婚し、ローマに移り住むことになったのは、

出身地である南イタリアのポンペイ市で起こったとされている

大地震により、家も家族も失ったことがきっかけとなっています。

 

元々の家内奴隷としての役割が抜けきらない妻

解放してあげたい夫のすれ違いもありつつ、

愛を育んでいく物語となっています。

2023年2月に第2巻が発売予定となっていますので、

よかったら読んでみてください。

 

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今回はここまで!

ありがとうございました。

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