はい、こんにちは。キザメです。
今回は、
みやびあきのさんの「靴の向くまま」
を紹介していきます。
お気に入りの作品過ぎて、
紹介記事を作るのが遅れてしまいました(T_T)
それでは始めていきましょう。
あらすじ

「いい靴はいい場所に連れていってくれる」――靴職人だった亡き母に教わった言葉を胸に、工房を継いだ歩純結彩。“履き主がいい場所に行けるように”とおまじないをかけながら作られる結彩の靴は、今日も誰かの一歩をやさしく包んでいく――。まだ未熟、されどあたたかい靴職人の物語。
見どころ
これは好きな作品だー
って1巻を読んだ時点で思ってしまいました。
それほどまでに自分に刺さりまくった作品です。
靴をきっかけに自分を知り人を知り、
そして下を向いた時には元気をくれ、
一歩踏み出す時には共に歩んでくれる…。
そんな靴を通して人と触れ合っていく物語。

主人公の歩純結彩は、
「いい靴はいい場所に連れて行ってくれる」
という亡き母の言葉を胸に、靴職人だった母の工房を継ぎました。

オーダーメイドゆえの価格の高さや結彩の若さから、中々お客さんは現れない日々…。
そんな中、母親との関係に不和を抱える立花ほたるとの出会いが、
結彩の靴職人としての第一歩となっていく。
こんな感じで始まっていきます。
靴って基本的にずっと自分の傍にいてくれるじゃないですか。
新しい靴にせよ、履き続けてボロボロになっている靴にせよ、
その靴には履いていたその人だけのエピソードがあって、
思い入れがある。

そんな靴を修理したり、オーダーメイドでその人だけの靴を作ったりする
靴職人の話とあれば、そりゃ刺さってしまいますよ。
靴を作るだけじゃなく、その人の想いにも寄り添う…。
そしてできた靴からは、一歩踏み出す勇気がもらえる。

「もう最高やん!こんなん。」
ほんまに、結彩さんに作ってほしいもんね。
きっと、多くの人が
靴擦れや歩きにくさを感じたことがあると思います。
この作品で知りましたが、既製品でちょうどいい足というのは
基本的には珍しいそうです。
自分の靴を作って前向きになれたり、
素敵な出会いがあったり…、
毎日身に付けるものだからこそ、
自分の足にあった靴を履くことの大切さを知れた気がします

靴や足についても詳しくなれる
この作品では、
結彩からお客さんへの説明という形で靴作りについての知識が豊富に描かれていますし、

各話の最後には、
みやびあきのさん自身の靴作りの経験談も描かれているので、
網羅的に靴作りのことを知れるかなと思います。

中でも「パティーヌ染め」はやってみたいなって思いました。
ヌメ革と呼ばれる着色や表面加工をしていない革に自分で染色していく工程のことを言います。
自分好みの色に染めていく。
そして、ヌメ革の経年変化も併せて育てていく…。
ホント「自分の靴」って感覚になるんだろうなと、
想像するだけでもワクワクしちゃいました。
きっと、色ムラも併せて愛着が湧くんだろうなって。

他にも、白のブライダルシューズを式後に染めるのもいいなって思ってみてました。

この作品を読んでからというもの、自分の足をまじまじと見ることが増えた気がします。
職業柄、スニーカーとか運動靴を履くことが多いのですが、
歩く時に足元を見ていると、
中指が浮いていることがあって気づくとその部分のメッシュが破れてたりするんですよね。
癖なのかなと思ってましたけど、きっと足に合ってないんだなと気付けました
以前記事にも起こしましたが、
この作品に触れたことがきっかけで足型測定を受けたりもしました。
もう、自分史の中で欠かせない作品となっています。

ほたる母娘の関係性の変化にも注目
最初のお客さんである、
ほたるちゃんとそのお母さんとの関係の変化にも注目してみていただきたいです。
最初は、結彩の言うことに「きれいごとですね」と言っていたけど、
関わる中で母親と向き合う「勇気が欲しい」と自分の靴を作ることを結彩に頼んだり、

さらには自分で作りたいと申し出たりします。
そんなほたるちゃん自身の変化もそうだし、
それに連なってお母さんにも変化が生まれてきたりして応援したくなっちゃいます。

最終的に、苦手だった義母のところに
ほたるちゃんがつくった靴を自慢しに行くシーンは
泣けてしまいました(T_T)
前を向く勇気をくれる言葉たち
ここからは、作中出てくる好きな言葉を
いくつか紹介したいと思います。
自分にわからないものを、わからないで片付けてしまって、気づいていない楽しいものがたくさんあるのでは?と。

好きと嫌いには共通点があるんです。何だと思いますか?関心です。関心がなければ嫌いにもなれません。だから、「嫌い」ってそう言える人は「好き」になれる人なんだろうなって想うんです。なぜ嫌いかを知っているから。

靴好きは、自分の足と他人の足が違うことも、好みが違って人それぞれ「合う」があることもよくわかっている。話してると居心地がいいんだ。

一人でも大丈夫って大事なこと。でも、靴も1足だけじゃいつかだめになってしまうでしょう?靴も何足か履きまわすみたいに、自分を休ませる方法を持っていてほしいのよ。

まったく大変じゃないとは言いません。でも、人が下から上に顔を上げる瞬間や、痛みや歩きづらさから解放されて笑顔になる瞬間が見れます。その人のためだけの靴を作れるのは幸せです。

いかがでしょうか?
あえて、どんな場面で出た言葉かは触れませんので、
ぜひ読んでみてほしいです。
きっと、自分の視界がパッと開けたり、
息がしやすくなる言葉や気付きが見つかると思いますので(*´ω`*)
終わりに
ここまで
みやびあきのさんの「靴の向くまま」
を紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか?
靴がテーマとなっていることだけでも、
個人的にはぐっと来るものがあるのですが、
みやびあきの先生の作品は、
心に刺さる言葉や気持ちが軽くなる言葉が多く出てくる気がしています。
前作の記事も貼っておきますので、
よかったら読んでみてほしいです。

当ブログでは、これからも
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