【クイズは人生】クイズの世界を深掘りすると人生が見えてくる『君のクイズ』作品紹介

小説

はい、こんにちは。キザメです。

今回は、

小川哲さんの「君のクイズ

を紹介していきます。

 

私は元々、クイズ番組をよく見ていましたし、

最近ではQuiz Knockさんの動画をよく見ているので、

クイズを解いていく様というのは

見てきた方かなと思っていますし、

自分でも一緒になって解いてもきました

また、マンガで

ナナマルサンバツ」も読んでいて、

競技クイズについても知っていたので、

タイトルを見て気になって買ってしまいました。

 

それでは始めていきましょう。

あらすじ

生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。いったい彼はなぜ、正答できたのか? 真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり――。
読めば、クイズプレーヤーの思考と世界がまるごと体験できる。人生のある瞬間が鮮やかによみがえる。そして読後、あなたの「知る」は更新される! 
「不可能犯罪」を解く一気読み必至の卓抜したミステリーにして、エモーショナルなのに知的興奮に満ちた超エンターテインメント!

Amazon商品紹介ページより引用
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見どころ

この作品は、

クイズやクイズプレーヤーのことを

よく知ることのできる作品だなと思いました。

 

この話は、

『Q-1グランプリ』という生放送のクイズ番組の

決勝戦で対戦した三島玲央本庄絆の物語となっています。

 

この決勝戦の最終問題で本庄絆が0文字回答で正解し、

優勝した事から物語は動いていきます。

 

三島玲央はこの結果や演出の坂田氏や番組の対応に

腹立たしさを覚え、真相を追っていくことにします。

 

ここからの展開は三島目線で進んでいくのですが、

『Q-1グランプリ』の録画を見ながら、

その問題の回答に至るまでの思考の解説

その知識を得た場面の回想

一問一問繰り返されていき、

その間で、本庄絆の人となりについても掘り下げていきます。

 

 

この作品を読んで

クイズの奥深さを感じましたね。

 

1つの1つのクイズを掘り下げていくだけでも、

そのテーマについての知識を得られるのはもちろんなのですが、

その知識を得るに至った背景

その問題を解くための思考過程

その問題文をつくった人の意図など

様々な要素でクイズというのは構成されているんだなと

知ることができました。

 

 

最初は、

少なくとも最後の問題に関しては

やらせ・・・を疑っていた三島も

『Q-1グランプリ』を何度も見返したり、

本庄が過去に出演したクイズ番組の問題を調べていくうちに、

一般的なクイズプレーヤ―とは異なる「確定ポイント」を持っていることや

演出の坂田氏の意図も見えてきて、

決してやらせ・・・ではなかったと気づいていきます。

 

そうして至った最終問題の真実には

この話の集大成的な納得感が得られるとともに、

梯子を外されたような結末が待っているので、

楽しみに読んでみてほしいです。

 

クイズの世界を表現した言葉たち

最後に

クイズの世界を如実に表しているなと

感じた言葉を紹介して終わりにします。

 

クイズが生きている

「ピンポン」という音は、解答者を「君は正しい」と肯定してくれる音でもある。

でも、外側から見たら違うのだろう。クイズは魔法だ。

クイズとは人生である

 

どの場面で語られているかは、ぜひ読んでみてくださいね(*´▽`*)

君のクイズ
君のクイズ

終わりに

ここまで、

小川哲さんの「君のクイズ

を紹介してきましたが、

いかがでしたでしょうか?

 

クイズは魔法だ」という言葉からも分かるように

クイズを外側から見ている人には

ただただ知識量のすごい人

頭の出来が我々とは違う人

と見えがちなクイズプレーヤ―について

掘り下げられているので、

読後に見るクイズ番組は

違ったものに見えるかもしれませんね。

 

この「君のクイズ」は

本屋大賞2023にノミネートされています。

それもあって気になっているという方も多いのではないでしょうか?

この記事が手に取るきっかけになったら幸いです。

 

このブログでは、

他の本屋大賞ノミネート作品も紹介しています。

【魔法のパンケーキ】料理が繋いだ家族の輪「宙ごはん」作品紹介
今回は、町田そのこさんの「宙ごはん」を紹介していきます。今回2023年本屋大賞に本作がノミネートされたということで、手に取ってみた次第ですが、率直にすごい作家・作品に出会ってしまったと震えております。ぜひともみなさんに読んでみて欲しい作品でした。

ぜひ読んでみてください。

 

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今回はここまで!

ありがとうございました。

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