はい、こんにちは。キザメです。
今回は、
ヨシタケシンスケさんの「あるかしら書店」
を紹介していきます。
ヨシタケシンスケさんの作品は
面白く示唆にも富んでいて大好きなんですよね。
本作が6作品目の紹介となります(笑)
他の作品は、「終わり」にで紹介記事を貼っておくので、
読んでいただけたら嬉しいです。
それでは始めていきましょう。
あらすじ
その町のはずれの一角に「あるかしら書店」があります。
このお店は「本にまつわる本」の専門店。
店のおじさんに「○○についての本ってあるかしら?」ってきくと、
たいてい「ありますよ!」と言って奥から出してきてくれます。
今日もあるかしら書店には、いろんな理由で本を探しにお客さんがやってきます。
見どころ
いや~
面白い読書体験でした。
「本」というテーマで
これだけ多種多様な話を作れるというのは
すごいですよね。
物語を創作するということの原点を見た気がしました。
さて、そんな本作ですが、
大きく7つの章に分けられています。
- ちょっとめずらしい本
- 本にまつわる道具
- 本にまつわる仕事
- 本にまつわるイベント
- 本にまつわる名所
- 本そのものについて
- 図書館・書店について
正直、「絵本と思って侮るなかれ!」
って言いたくなるくらい素敵で面白い話がたくさんありますし、
描かれたその先を想像したくなる話が多かったですね。
そんなお話たちですが、
私が好きなものをいくつか紹介していきます。
月光本
月明りでしか読めないインクで書かれた本の話です。
満月の夜が楽しみになるお話でしたね。
こういう本を持っていたら、
ちゃんとベランダがあって、
月明かりが射し込む部屋に住みたくなっちゃいますね(*´▽`*)
読書サポートロボ
読書をサポートしてくれる様々な機能が描かれていますが、
個人的に「これほしい!」
って思ったのは、
『感想を聞いてくれる』ですね。
なかなか身近に同じ作品を読んでいる人って
いないですし、
ネットで呟こうものなら、
ネタバレに注意しないとだし、
読んだその勢いで思ったことを話せる存在って貴重です。
お墓の中の本棚
年に1度の墓参り。
その日お墓がパカっと開いて
中には故人が読んでいた本が…。
自分のオススメの本と交換する形で、
1冊持ち出せます。
毎年の墓参りが楽しみになりそうですよね。
故人のおすすめの本を読める楽しさもありつつ、
もしかしたら、自分が勧めた本の感想を
夢の中や枕元に立って話に来てくれたりするのかな?
なんて想像も広がりますね。
水中図書館
とある大金持ちがくぼんだ土地に建てた大きな建物。
そこにはそのお金持ちが集めた図書のコレクションが収められています。
しかし、建物中の梯子が外されてしまったため、
高い階の本はだれもふれることができません。
お金持ちの死後、その窪地には少しずつ水が溜まっていき、
段々と高い階の本も見れるようになっていきます。
もちろん下の階の本は水没してしまっていますが…。
さて、お金持ちは一番上にどんな本を残したのか…
気になるところではありますが、
いずれは、水没した下の階の方にどんな書籍が入っていたのか
という話にもなっていきそうですよね。
水没した本の復元に取り組む者が現れるのか、
下の階を訪れたことがある人が語り継いでいくのか、
そんな二重で想像の膨らむお話でした。
図書館・書店について
これはこの作品の最終章なのですが、
ここで描かれる3つのお話
『ラブリー・ラブリーライブラリー』
『本屋さんってどういうところ?』
『大ヒットしてほしかった本』
このどれもが、図書館や書店、
そしてそこにかかわる人たちへの
愛や感謝に溢れていて素敵な話でした。
ぜひとも読んでいただきたいです。
終わりに
ここまで
ヨシタケシンスケさんの「あるかしら書店」
を紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか?
こういう作品を読むと、
創造力というか妄想力が刺激されますよね。
きっとこういう作品を読んだ人たちの中から
物語の作り手が生まれるのかなと思ったりしました。
当ブログで紹介しているた作品の記事を貼っておきます。
【その本は】
【ぼくのニセモノをつくるには】
【日々臆測】
【メメンとモリ】
【あんなにあんなに】
当ブログでは、これからも
漫画や小説などの紹介記事を投稿していきますので、
楽しみに待っていていただければ幸いです。
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今回はここまで!
ありがとうございました。
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