はい、こんにちは。キザメです。
今回は、
又吉直樹さんとヨシタケシンスケさんが書いた
「その本は」
という作品を紹介します。
この本は、私のよく行く書店でも
レジ前でコーナーが作られていて、
常に目につく作品でした。
気になってしまったので、ついつい手に取ってしまいました(;’∀’)
ただ、思いの外示唆に富んだ内容でしたので、
みなさんに紹介したいと思い、この記事を書いております。
それでは始めていきましょう。
あらすじ
本の好きな王様がいました。
王様はもう年寄りで、目がほとんど見えません。
王様は二人の男を城に呼び、言いました。
「わしは本が好きだ。今までたくさんの本を読んだ。
たいていの本は読んだつもりだ。
しかし、目が悪くなり、もう本を読むことができない。
でもわしは、本が好きだ。だから、本の話を、聞きたいのだ。
お前たち、世界中をまわって
『めずらしい本』について知っているものを探し出し、
その者から、その本についての話を聞いてきてくれ。
そしてその本の話を、わしに教えてほしいのだ。」
旅に出た二人の男は、
たくさんの本の話を持ち帰り、
王様のために夜ごと語りだした‐‐‐。
本書帯文より引用
この作品は帯にも書かれている通り、
ある二人の男が、目が見えなくなった読書好きな王様に、
世界中の珍しい本の話を話して聞かせる物語となっています。
全13章の構成となっており、
又吉さんとヨシタケさんが交互に
「その本は」で始まる話を話していきます。
又吉さんの話は文章のみで構成され、
ヨシタケさんの話は絵も込みで構成されているので、
メリハリが効いてて読みやすかったです。
感想
ここからは読んでみて感想を書いていきたいと思います。
ただ、短編集のような作品なので、
全体を通しての印象のようなまとめ方になると思います。
最後に好きな話の紹介はしますが、
一つ一つの話にはあまり触れませんので、
その辺りはご容赦ください。
【子供と一緒に読んでも楽しめそう】
最初の方は
1ページから2ページくらいの短い話が何作も紡がれていますが、
途中長い話も段々と入ってきます。
1章丸々1つの本の話という章もあります。
クスッと笑える話もあれば、
何かを揶揄したような話もあり、
子供と読んでいても、
「これはどういうことだと思う?」というような
やり取りができそうだなと思える内容でした。
【作家業の原点的な話】
この本を最後まで読むと、
きっとこの後この世界では、
様々な意見が巻き起こって、
結果として創造作家のようなものを生業とする人が
生まれてくるんだろうな〜なんてそんな想像をさせてくれる結末でした。
また、本の話の中でも、
それぞれの最後の話にあたる第12夜・第13夜の物語は、
それぞれの作家業に対する思いが書かれてるんじゃないかなと思える話でした。
【好きな「その本」の話】
第5夜のボロボロの本の話
第6夜の父が作ろうとした本の話
第7夜の誰も死なない本の話
この3つの話は、個人的に好きな話でした。
「ボロボロの本の話」は、
本にとっての幸せとは?ということを考えさせてくれる内容でした。
「父が作ろうとした本の話」は、
自分が救われるためには?その一つの答えとなりそうな内容でした。
「誰も死なない本の話」は、
純粋に泣ける話でした。
さっくりとした紹介になってしまいましたが、
たくさんの物語が書かれていますので、
ぜひ、手に取ってみなさんの好きな話を教えてほしいです。
終わりに
ここまで、
「その本は」を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
中々示唆に富んだ話が多くあり、色々と考えながら読みました。
ぜひ、普段から絵本を読む人も読まない人も読んでみてほしい作品でした。
また、ヨシタケシンスケさんの作品として
以下の作品についても記事を書いています。
よかったら読んでみてください。
・『日々臆測』
・『ぼくのニセモノをつくるには』
「その本は」を読んでからというもの、
本屋に行くたびに
絵本や児童書のコーナーに立ち寄ることが多くなりました。
絵本を眺めていると、
思いの外自分が子供の頃に読んでいた本が並んでることに気づきます。
いい機会なので、子供の頃の思い出の作品を一つ紹介させてください。
キザメの思い出の1冊
「ふたりはともだち」
この本は、
“かえるくん“と”がまがえるくん“
のふたりのかえるの
やり取りが描かれた絵本となっています。
シリーズ化されており、
この本の他にも何作も出版されています。
子供の頃の思い出の本と言いましたが、
この本は小学1年生の時にとある手術を受けるため入院していた私に、
当時の担任の先生が贈ってくれた本なんですね(о´∀`о)
ただ、
少年の頃のキザメは特撮バカだったので、
あまり絵本は読んでこなかった子供でした(・・;)
なので、
内容自体が印象に残っていたわけではなく、
単純に先生がくれた本ということで
思い出として頭に残っていたという話なわけです。
今回、せっかく再開できたので、
購入して読ませていただきました(^^)
大人のキザメが読んでみたこの物語は、
ふたりの友情にカンパーイ!
と言いたくなるくらい、
お互いを大切に思う気持ちが温かい作品でした。
内容としては、
がまがえるくんのネガティブな感じに
少し引きずられそうな感じもあるのですが、
それを補ってあまりある
かえるくんの優しさと、
ネガティブなんだけど、
かえるくんのことはとても大切に思ってることがめっちゃ伝わる、
がまがえるくんの行動がとてもほっこりします(o^^o)
改めてオススメです♪
私の思い出の絵本ということで、
「ふたりはともだち」
を紹介させていただきました。
ぜひ、みなさんの思い出の1冊
教えてください。
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今回はここまで!
ありがとうございました。
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