はい、こんにちは。キザメです。
今回は最近読んだ短編小説について紹介をさせていただきます。
短編集なので、もちろん短時間で読むことができますし、
1話1話がテイストが変わるので、
1冊で何度も楽しめるのでオススメです。
それでは始めていきましょう!
私たちが星座を盗んだ理由
難病の女の子を喜ばせるため、星座を一つ消して見せる男の子を描く表題作ほか、5つの物語のすべてに驚愕のどんでん返しが待つ、ファンタジックな短編集。優しく、美しく甘やかな世界が、ラストの数行で残酷に反転する衝撃は、会館ですらある。まさに、ミステリの醍醐味!注目作家・北山猛邦の真骨頂‼
本書裏表紙より引用
この作品は、
「恋煩い」「妖精の学校」「嘘つき紳士」
「終の童話」「私たちが星座を盗んだ理由」
の5編で構成されています。
この5編どれもが、どんでん返しであり、
嫌ミスでもあったかなという印象です。
ひっくり返ったことで、読者に重たいものを残していく…。
そんな作品でしょうか。
個人的に好きだったのは、「恋煩い」という話です。
恋のおまじないについて話す女子高生の話です。
主人公の友人のトーコが言った
「私は……待つ。」
という言葉が、
真実が分かったとたんめっちゃ怖く聞こえてきました。
これだけだと、なんのこっちゃって感じだと思いますが、
短編なので、あまり語れないのです(;’∀’)
ぜひ、読んで真実を知ってください。
歩道橋シネマ
それは他愛のない噂だった。その日、その時間にその場所に行けば、かつて大事にしていた記憶に出会えると‐‐‐。郷愁と不思議に彩られた表題作。学園のおぞましい秘密「球根」。偶然出会った光景が物語を生成する「皇居前広場の回転」。ある青年の死をめぐって驚愕の真実が明かされる「降っても晴れても」。憧憬、恐怖、諧謔、戦慄、衝撃、恍惚…あらゆる感情が押し寄せてくる小説の奇跡、全18話。
本書裏表紙より引用
18作品どれも魅力的であり、
れっきとした恩田陸作品でした。
個人的に一番好きだったのは、
「ありふれた事件」 ですね。
とある立てこもり事件を、
関係者の証言をもとに紐解いていく作品です。
結末に至るまでの証言の組み立てで、
何が起きていたんだろう?と、
ワクワクしながら読み進めていましたが、
最後、ぞわっとする結末に鳥肌が立ってしまいました。
そりゃ犯人も刺しちゃうし、
他の関係者もキツネにつままれたようになっちゃうよな
って感じです。
気になる方はぜひ読んでみてください。
この他にも、「球根」や「あまりりす」は、
スッキリと話が終わらず、謎が残ったままなので、
長編にしても面白そうだなと思った作品でした。
割とホラー要素のある作品が多いので、
あまり夜には読まない方がいいかもしれません(;’∀’)
超短編!大どんでん返し
わずか4分で、世界は大きく反転する!?アイドルの握手会で列に並んだ/ご主人ですと言って白木の箱を渡された/目の覚めるような美少女がドアの前に立っていた/妻を殺した容疑で取り調べを受けた/花火の夜、彼女が来るのを待っていた/幽霊が出るという屋敷を訪れた…。
日本を代表するミステリー作家がわずか「2000字」に仕掛けたまさかの「どんでん返し」!忘れられない衝撃のトリックや心を満たす感動のラストなど、魅力満載の30編をお届けします。通勤・通学の途中に、家事の合い間に、スマホ代わりに手に取ればあなたは必ずだまされる!!
本書裏表紙より引用
いや~ひっくり返されましたね~。
30作品ありましたけど、どれも面白く
そして、各作家の方の文体というか
特徴のようなものも出ていて
あっという間に読み終えてしまいました。
2000字でこれらを書けるってすごいよな~。
個人的に好きだったのは、
恩田陸さんの「トワイライト」ですね。
短編なので、あまり内容には触れられないのですが、
とりあえず、"恩田陸版の○○伝説”とだけm(__)m
ちなみに、この話は先に紹介した
歩道橋シネマでも読むことができます。
他にも
井上真偽さん「或るおとぎばなし」
西澤保彦さん「ちゃんと聞いてる?」
曽根圭介さん「尋問」
も好きでした。
30作品ありますので、
ぜひ読んでいただき、好きな話を教えてください。
終わりに
3作品紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
短編集の魅力は、冒頭でも言いましたが、
やはり1冊でいろんな作品を楽しめることにあるかな
と思っているので、今回の3作品は
うってつけでした。
短時間で読めちゃうので、
長編を読むほどの時間がないという方にオススメです。
私自身も、忙しさから短編集ばかり読んでいいるので、
そろっと、長編にも踏み切りたいなと思ってはいます。
まだ、小説の紹介は2記事目なので、
じゃんじゃん読んで
じゃんじゃん紹介していきたいな。
積読本はたくさんあるので、こうご期待。
なお、最初の記事では
有名どころのミステリー作品を5作品紹介しています。
こちらもよければ読んでみてください。
今回はここまで!
ありがとうございました。
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