はい、こんにちは。キザメです。
今回は、
梨さんの「霊媒クラブ」
を紹介していきます。
それでは始めていきましょう。
あらすじ

「あなたには、この学校の『霊媒【れいばい】』をしていただきたい」
――中学二年生の春。遠渓中学校に転入してきた松谷美夜は、生徒会長である常守通から生徒会に誘われる。そこで松谷を待ち受けていたのは、「一般生徒が『怪異』を捏造し、生徒会がその『怪異』の解決=霊媒を行う」という“歪な学校の伝統”だった。
人工的に作られた怪異をめぐる推理合戦。この伝統が生まれた本当の真実とは。
ホラー界の奇才が放つ痛快学園推理バトルホラー、ここに開幕。
見どころ
いや〜面白い作品でした(о´∀`о)
「霊媒クラブ」なんてタイトルだから、
てっきり学校の七不思議的な怪談の根源を調べて、
霊の心残りを解消してあげる類の話かななんて思って手に取りましたが、
まさかの生徒会vs生徒全員の構図で展開されるとは…。
舞台は、遠渓中学校。
主人公の松谷美夜は、
とある理由から5月のゴールデンウィーク明けという時期外れに転校してきた。
まだ右も左もわからぬ中、
生徒会長の常守通から声をかけられ生徒会に誘われる。
戸惑いながらも了承した美夜だったが、
この学校の生徒会には
通常の学校のそれとは違う役割があった。
それが『霊媒』。
―10年前、当校で起きた心霊現象を見たという生徒の発言を端に発生した集団ヒステリー事件。
事態を重く見た学校側は、こんなお触れを出した。
「この怪異が『人為的なもの』だと証明できた生徒には、
何らかのご褒美を与える」と。
そして、優秀な生徒によりこの霊現象に対して、人為的な再現性が証明され事態は収束⋯
したかと思われたが、
ずる賢い生徒たちによる、自作自演が蔓延りだした。
一度は褒美の制度をやめにした学校だったが、
怪異譚による生徒の心理的安全性を人質に取られる形となってしまう。
そこで学校側が対案として出したのは、
発生した怪異譚は一度生徒会の預かりとして、
2週間の間に生徒会が解決できなければ、
生徒の方に解決権が回ってくるというものだった―
こうして始まった生徒会vs生徒の構図による『霊媒』。
美夜は生徒会側として関わっていくことになる⋯。
このような感じで展開されていく話になります。
冒頭の霊現象を体験する生徒の描写は
怖さをいくらか感じる要素があるものの、
推理パートは、
人為的なものであるという前提で調査が進んでいくので、
怖さはまるで感じません。
まして、人の生死に関わる内容ではないので、気軽に読めると思います。
400ページを超える作品ではありますが、
サクッと読めちゃうと思います。
霊現象を作り出す生徒も生徒ですが、
それを霊現象であるという可能性を一旦無視して、
調査に当たる生徒会も生徒会だよなって感じです。
まあ、それが生徒会の役目なので仕方ないところではありますが…。
今回霊現象を報告する生徒の中には、
何度も生徒会に挑戦している人もいたりして、
いやいや、勉強しろよ!
って思わずツッコミを入れたくなっちゃいました(笑)
作中、書記である美夜や廣畑の整理メモも掲載されているので、
状況を整理しつつ、謎解きに当たれるので良きです。
- なぜ学校はこのようなある意味『悪習』をそのままにしているのか?
- なぜ美夜は転校してきたのか?
この点が明るみになった時、
見えてくるのはとっても思いやりにあふれた思想でした。
各キャラが個性的で、
本当に『霊媒』のために集められた人たちなんだなって感じが好きです。
個人的には生良先輩が好きかな〜
仲間に対する優しさ、
根回しの早さ、
そして、釘を差す時の圧⋯(*´∀`)
是非ともシリーズ化してほしい作品です。
終わりに
ここまで
梨さんの「霊媒クラブ」
を紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか?
霊現象をこういった切り口で展開させてくれるのは、
どちらかといえば怖いものが苦手な私としては、
とてもありがたい作品です。
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