はい、こんにちは。キザメです。
今回は、
ヨシタケシンスケさんの「メメンとモリ」
を紹介していきます。
以前より、ヨシタケシンスケさんの作品は好きで読んでいるのですが、
まだ読んだことのなかった作品が店頭に並んでいたのを見て
購入しました。
思っていた以上に、深い話を書かれていましたので、
これは色んな人に届いてほしいと思い
紹介させていただきます。
それでは始めていきましょう。
あらすじ
身もフタもない言葉の中にだけ、
希望を見出せるときもある。
ヨシタケシンスケが描く
「人は何のために生きてるの?」の話。
本書帯文より引用
見どころ
メメント・モリ
→「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」「死を想え」という意味を持つラテン語の言葉。現代では主に「死を意識することで今を大切に生きることができる」という解釈で用いられることが多い。
https://ideasforgood.jp/glossary/memento-mori/ より引用
先に記した「メメント・モリ」を題材に描かれた作品となっています。
読んでみた感想としては、
生と死(死生観)について考えるのに最適というか、
よくできた話だなと思いました。
この作品は、
『メメンとモリとちいさいおさら』
『メメンとモリときたないゆきだるま』
『メメンとモリとつまんないえいが』
の3つの話で構成されています。
どの話も、ありふれた日常の一コマで始まり、
そこから、深ーい話へと移っていきます。
ただ、それを話すトーンが結構軽いのと、
モリが分かってるんだか分かってないんだかっていう感じが
読みやすさに繋がっていて、
深いような重いような内容なんですけど、
スッと頭に入ってきます。
どの話も素敵な話なのですが、
個人的には、2つめの
『メメンとモリときたないゆきだるま』
が好きですね。
まあ、好きというかジーンとくるものがありました。
内容としては、
メメンとモリがゆきだるまを作るのですが、
雪が少なく泥の付いた汚いゆきだるまができます。
そのゆきだるまには心があるのですが、
自分の目に映る「がっかりした表情」に
誰も幸せじゃない、自分は一体何だったんだろう
と落ち込んでしまいます。
そして、考えます
「こんど、もし、僕が人間だったら・・・」
こんな形で始まっていき、
ゆきだるまの想いを覗いていく話になっています。
この話を読んで、
この世のあらゆるものに心はあって、
それらから見た自分はどう映っているんだろうっていう
客観的な視点を意識させてくれましたし、
同時に物も生き物も大切にしたいなと思わせてくれました。
他の2つの話も、
形あるものいつかは壊れてなくなってしまうということから、
『「ずっとそこにある」ってことよりも、
「いっしょに何かをした」ってことのほうが大事じゃない?』
ってことに気付かせてくれたり、
『人は「思ってたのとちがう!」ってびっくりするために生きてるのよ。』
や
『わたしたちは、いのちをつかって「バランスを取る遊び」をしてるだけって考えることもできるんじゃない?』
といった言葉から、
生きる意味を考えさせてくれたりもします。
ホントに子供と一緒に読むのにいい本だなと思います。
「生きること」も「死ぬこと」も感覚としてはわかっていても、
子供に伝えようと思ったら、中々言葉にするのって難しいですよね。
それを、こうやって絵本にしてくださっているというのは
とてもありがたいことだと思います。
正直、大人である自分自身がすごく考えさせてもらっているので、
ぜひ、親御さんも一緒に読んでみてください。
終わりに
ここまで、
ヨシタケシンスケさんの「メメンとモリ」
を紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか?
ヨシタケシンスケさんの作品はこれまでも紹介していますので、
こちらに貼っておきます。
ぜひ他の記事も読んでみてください。
「日々臆測」
「ぼくのニセモノをつくるには」
「その本は」
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