はい、こんにちは。キザメです。
今回は、
原作:蓮尾トウト/漫画:仲里はるなさんの「伍と碁」
を紹介していきます。
それでは始めていきましょう。
- あらすじ
- 見どころ
- 弱者の兵法と勝負の世界に生き残る執念
- 「お前が中々自分の意見を言えないタイプなのはわかる。その背景がお前の過去にあった何かなのもなんとなく察する。だけどな、過去(それ)はお前にとって何もプラスにならない。今すぐ忘れるか克服することだな。じゃないと弱いままだ。」
- 「お前がどんな自己評価をしているかは知らないが、自分で才能がないと思うならどんな知識でも全部入れておけ。切れるカードの種類があるだけ人は強くなれる。それにな、才能がないと自覚してるやつの方が変なプライドないだろ?」
- 「後悔させん。未来のワシに何も後悔させん。あの時もっと本気になってれば良かったとか、ちゃんと棋譜とか研究してれば良かったとか、あの時こう打っとけば、あの時この手順知ってれば⋯そんな後悔未来のワシには絶対させん。何も残さん。やれること全部やって最後の最後まで粘る。それがワシの執念や!」
- 弱者の兵法と勝負の世界に生き残る執念
- 終わりに
あらすじ

野球もサッカーも勉強も、小さい頃からどんなことにおいても他を寄せ付けない才能があった「神童」の秋山恒星。小6の恒星は自分の名を世界に轟かせるため囲碁の道を志す。しかし恒星が通った囲碁教室にいたのはその才能をも握り潰す5人の天才少年少女だったーー。挫折を経験し平凡な人生のまま高校生になった恒星は再び囲碁と出会い、そして才能を開花させ5人へのリベンジを誓う。あの頃の、あの無敵感を取り戻すためにーー!
見どころ
うわー
遅ればせながら読みましたが、
ちょっと長めの第一話、
もとい第一局で、
あっという間に引き込まれてしまいました。
これは面白いですね。オススメします。
小さい頃からスポーツも勉強もなんでもできて、
「神童」と呼ばれた男の子、秋山恒星。

自身が天才であることを理解し、
承認欲求の塊のようである彼は、
大谷翔平のいる野球などのスポーツではなく、
はたまた、8冠藤井聡太のいる将棋でもなく、
未だ代名詞的な存在のいない囲碁を選んだ。

こうして囲碁教室に通った恒星だったが、
同じく教室に通う5人に一度も勝つことができなかった。

3ヶ月で実に1000敗。
天才じゃなかったことを認めざるをえなかった恒星は囲碁から離れ、
失った自信と共に神童性も見る影のなくなった恒星は、
一般人として生きることとなった。
時は流れ、恒星は高校一年生に。
町内会のイベントに駆り出された恒星は、
囲碁将棋ブースで無双する白山小金と話の成り行きで戦うこととなる。

プロを目指すと豪語する白山に負けるだろうと思っていたが、
まさかの勝利。

恒星も白山も呆然とする中、とあるニュースが…。
それは、子供の頃に負け続けたうちの1人、
榎本翠がタイトルの挑戦者となったというものだった⋯。

そう!
恒星が負け続けた5人は、紛れもない囲碁界の天才たちだったのです!!!

そのことを知り、再び囲碁界に出戻ることを決意した恒星の挑戦が始まる…!
こんな感じで始まっていく物語。
恒星が囲碁を始める時期が少しズレていたら⋯
恒星が別の場所で囲碁を始めていたら⋯
恒星が別の競技を始めていたら・・・
タラレバをいい始めるとキリがありませんが、
こう考えたくなってしまうほどに、
囲碁を始める前の恒星は天才でした。
ただ、あのまま恒星が天才性を持ったまま成長していたら、
そこに待っていたのは、
囲碁での挫折をも凌駕する挫折だったかもしれない⋯。
個人的に「いい負け方」っていうのはあると思っていて、
恒星は、囲碁を始めてから実に1000敗、
負け続けました。

天才の5人以外と戦い、中途半端に勝ちを知ってしまっていたら、
恐らく5人との実力差をより痛感することになり、
きっと、1000敗するよりもっと前にやめていたことでしょう。
でも、5人としかやらなかったことで、
自分の正しい実力を知らないまま、
5人に勝つための努力を重ねたからこそ、
一度折れてしまったとはいえ、
ブランクがある中でも
元院生の小金に勝つことができたと言えるのではないでしょうか?
心が折れるほど負け続けるのがいいとは言いませんが、
負けを知らず、天才というだけで要領よくこなせていただけでは、
けっして頂点にはたどり着けなかっただろうなって思っています。
まだ、記事執筆時点ではプロ試験編が始まったところなので、
まだまだ恒星の歩みは道半ばですが、
かつての天才が、敗北という挫折を経て、
一度折れてしまうものの、
待望の勝利を味わったところから再起を図り、
努力を積み重ねて駆け上がっていく姿は、
きっと誰かの背中を押してくれるんじゃないかなって思っています。
弱者の兵法と勝負の世界に生き残る執念
恒星が成長していくうえで、
「鼠」と呼ばれる碁会所に行くのですが、
そこにいた四元村雨八段の指導が、
弱者の兵法っぽくていいなって思ったので紹介していきます。
「お前が中々自分の意見を言えないタイプなのはわかる。その背景がお前の過去にあった何かなのもなんとなく察する。だけどな、過去(それ)はお前にとって何もプラスにならない。今すぐ忘れるか克服することだな。じゃないと弱いままだ。」


「鼠」では、対局の途中でも、
次の一手に悩んだり、打たれた一手の意図がわからなかったりすると、
その場でみんなを呼び集めて検討が始まります。
その中で、恒星は思うところがありながらも、
周りに合わせるようなことしか言えなかった。
そんな恒星をみて村雨がかけた言葉です。
やはり強くなりに来ているので、
自分の考えをぶつけていくのは大切なことで、
まさに「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」
だなって思いました。
「お前がどんな自己評価をしているかは知らないが、自分で才能がないと思うならどんな知識でも全部入れておけ。切れるカードの種類があるだけ人は強くなれる。それにな、才能がないと自覚してるやつの方が変なプライドないだろ?」

自分より実力のある相手と戦う時、
1つでも相手を上回る部分がないとなかなかきついですよね。
特に実力のある人であればあるほど、1つの戦術を極めていたりするもので、
対策をねったところで、当然相手も対策の対策はねっていたりするものです。
強者が強者と呼ばれるゆえんなわけですが、
では弱いものはどうしたらいいのか…?
それは、とにかく手数を増やすこと。
どんな場面でどの戦術が活きるかなんてわかりませんから、
あらゆる戦術を頭に叩き込んで、備える。
細い糸を手繰り寄せるための努力の方向性がこの言葉に込められているなと感じました。
「後悔させん。未来のワシに何も後悔させん。あの時もっと本気になってれば良かったとか、ちゃんと棋譜とか研究してれば良かったとか、あの時こう打っとけば、あの時この手順知ってれば⋯そんな後悔未来のワシには絶対させん。何も残さん。やれること全部やって最後の最後まで粘る。それがワシの執念や!」

最後は、恒星に『執念』を植え付けてくれた白山小金の言葉を載せておきます!
強くなってきたと自覚する恒星の前に
かつて恒星が勝てなかった天才のひとり、
御厨一夜が現れ、試合をすることになった。
すでにプロとして活躍する一夜の前になす術なく負けた恒星は
ショックを隠せない。
そんな恒星の前に現れたのは小金だった…。
小金がプロを目指す原動力と執念を知った恒星は、
自身もプロ試験を受けることを決意する!
すでに戦っていた葉月や光士郎の協力はありつつも、
やはり上に上がるには、
同じように挫折を経験し、
同じくプロを目指し合うライバルであり、
同志と呼べる存在が必要なんだなって思いました。
プロ試験編に入る前のシーンで
天才と呼ばれた少年は囲碁に触れ囲碁を学び自分が凡才と知った。
数年を経て少年を囲碁に引き戻したのは同じく自分が凡才と知った一人の少年。
二人は今再び出会い同じ道を歩む。
かつて歩めなかった道の先を目指して。
たとえその道がどれだけ険しいかろうと。
こう綴られているのは激熱でした。
みなさんもぜひ手にとって、
この熱さを味わってほしいですし、
恒星と小金の行く末を見届けましょう!

終わりに
ここまで
原作:蓮尾トウト/漫画:仲里はるなさんの「伍と碁」
を紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか?
囲碁の世界もまた、
プロとしてやっていくには、
非常に狭き門なんだなというのが、
よくわかりました。
これからも追いかけて、恒星や小金の活躍を応援していきたいと思います(*≧∀≦*)
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