はい、こんにちは。キザメです。
早いもので、
2022年も終わりが近づいてきました。
そこで、今年私が読んだ小説の中から
オススメしたい作品を5作品紹介していきたいと思います。
本当は、10選くらいやりたかったのですが、
今年はそこまで冊数を読めなかった(21冊)ので、
今年は5冊で行きたいと思いますm(__)m
一応各作品を紹介した記事も貼り付けておくので
気になる方はそちらも読んでいただければと思います。
それでは始めていきましょう。
第5位、超短編!大どんでん返し(小学館文庫)
わずか4分で、世界は大きく反転する!?
アイドルの握手会で列に並んだ/
ご主人ですと言って白木の箱を渡された/
目の覚めるような美少女がドアの前に立っていた/
妻を殺した容疑で取り調べを受けた/
花火の夜、彼女が来るのを待っていた/
幽霊が出るという屋敷を訪れた…。
日本を代表するミステリー作家が
わずか「2000字」に仕掛けた
まさかの「どんでん返し」!
忘れられない衝撃のトリックや
心を満たす感動のラストなど、
魅力満載の30編をお届けします。
通勤・通学の途中に、家事の合い間に、
スマホ代わりに手に取れば
あなたは必ずだまされる!
本書裏表紙より引用
第5位は、
「超短編!大どんでん返し」
を選びました。
30人の作家がそれぞれ
大どんでん返しをテーマに
2000字で綴った物語。
この制限の中でも、
各作家の魅力がふんだんに詰まった上で
見事にひっくり返される快感をぜひ味わってみてほしいですね。
個人的には、
恩田陸さんの「トワイライト」
が好きでしたね。
恩田版“○○神話”という感じで面白かったです。
移動時間のお供にいかがでしょうか?
第4位、medium 霊媒探偵城塚翡翠/相沢沙呼(講談社文庫)
死者が視える霊媒・城塚翡翠と、
推理作家・香月史郎。
心霊と論理を組み合わせ真実を導き出す二人は、
世間を騒がす連続死体遺棄事件に立ち向かう。
証拠を残さない連続殺人鬼に辿り着けるのはもはや
翡翠の持つ超常の力だけ。
だがその魔手は彼女へと迫り—。
ミステリランキング5冠、
最驚かつ最叫の傑作!
本書裏表紙より引用
第4位は、
相沢沙呼さんの「medium 霊媒探偵城塚翡翠」
を選びました。
ミステリランキング5冠を獲得し、
今年はドラマ化される話題作ということで、
読み始めましたが、
「すべてが、伏線」という噂に違わぬ
面白さでした。
単体の事件で見ても面白いのですが、
そのすべての事件が繋がりを見せたとき、
それまで見えていた世界観が一変します。
まだ読んでいないよという方は、
ぜひ読んでみてくださいね。
第3位、出版禁止/長江俊和(新潮文庫)
著者・長江俊和が手にしたのは、いわくつきの原稿だった。
題名は「カミュの刺客」、執筆者はライターの若橋呉成。
内容は、有名なドキュメンタリー作家と心中し、
生き残った新藤七緒への独占インタビューだった。
死の匂いが立ち込める山荘、心中のすべてを記録したビデオ。
不倫の果ての悲劇なのか。
なぜ女だけが生還したのか。
息を呑む展開、恐るべきどんでん返し。
異形の傑作ミステリー。
本書裏表紙より引用
第3位は
長江俊和さんの「出版禁止」
を選びました。
この作品は、
フェイクドキュメンタリーの形式をとった作品です。
「カミュの刺客」という掲載禁止となった
ルポルタージュを読んだ長江さん。
そのルポの衝撃から出版に向けて動き出します。
この作品は、
出版できる状態となっていた前半部分と
草稿状態の後半部分とに分かれていますが、
とある心中事件を追ったルポである前半と
その後の展開が描かれた後日談とが、
一気に毛並みが変わってきてゾッとするとともに
物凄い引力で引き込まれてしまいました。
衝撃の結末、ご堪能ください。
第2位、葉桜の季節に君を想うということ/歌野晶午(文春文庫)
「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、
同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。
そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして‐‐‐。
あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、
必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。
本書裏表紙より引用
第2位は
歌野晶午さんの「葉桜の季節に君を想うということ」
を選びました。
刊行時に4冠を獲得した作品ということで
期待をもって手にしたのですが、
軽々と越えてきてくれました。
読み終えると分かるのですが、
冒頭からミスリードされています(;’∀’)
ただ、この物語の真実を知るまでの
ストーリーも手に汗握る、ドキドキハラハラの展開で楽しいのですが、
それ故に終盤のひっくり返され具合には、
「うわーーーーやられたーーーー」
と天を仰いでしまいました。
もう、これ以上は言うまい。
ぜひ読んでみてください。
第1位、方舟/夕木春央(講談社)
大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、
偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。
さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
誰か一人を犠牲にすれば脱出できる。
タイムリミットまでおよそ1週間。
生贄には、その犯人がなるべきだ。
—-犯人以外の全員が、そう思った。
本書帯より引用
第1位は
夕木春央さんの「方舟」
を選びました。
今年話題となった作品ですね。
Twitterでの読了ツイートが相次いで流れてきたので
最早手に取らざるを得なかった作品でしたね。
でも、読んでよかったと思える作品でした。
物語としては、
山奥にある地下施設に行った10名が
地震によって閉じ込められてしまい、
挙句浸水も始まってしまいます。
脱出に向けて思考を巡らせる中、
起こってしまう殺人事件…。
数日で水没してしまうクローズドサークルという極限状態に
重々しい感覚を抱きながら読み進めますが…。
ラストの、まさに“ノアの方舟”という衝撃は、
読後しばらく重たく心に残り続けました。
まさかの結末に震えてください。
ランク外となった読了本
今回の5選には入らなかった読了本も、
作品名だけ載せておきます。
紹介記事のリンクも貼っておくので、
紹介文を読みたいという方は
リンクから記事に飛んでください。
【十角館の殺人】綾辻行人(講談社文庫)
【その可能性はすでに考えた】井上真偽(講談社文庫)
【向日葵の咲かない夏】道尾秀介(新潮文庫)
【扉は閉ざされたまま】石持浅海(祥伝社文庫)
以上4作はこの記事です↓
【私たちが星座を盗んだ理由】北山猛邦(講談社文庫)
【歩道橋シネマ】恩田陸(新潮文庫)
以上2作はこの記事です↓
【殺人出産】村田沙耶香(講談社文庫)
【ルビンの壺が割れた】宿野かほる(新潮文庫)
【偽りの春】降田天(角川文庫)
【絶声】下村敦史(集英社文庫)
【いけない】道尾秀介(文春文庫)
【空白小説】氏田雄介 小狐裕介 水谷健吾(ワニブックス)
【母性】湊かなえ(新潮文庫)
【ないもの、あります】クラフト・エヴィング商會(ちくま文庫)
【ある男】平野啓一郎(文藝春秋)
【私の消滅】中村文則(文春文庫)
終わりに
2022年に読んだ本から、
オススメ本を紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか?
ランクインしなかった作品たちも
面白かった作品ばかりなので、
ぜひ、記事を読んで私の感じた熱量を
読み取っていただければと思います。
みなさんのオススメもぜひ教えてください。
2023年は、
もう少し読書量を増やしていきたいなと思っていまして、
月4冊+αで年50冊以上は読み、
そして記事を挙げていきたいなと思っていますので
楽しみにしていていただければと思います。
とりあえず、
2023年小説記事の第1弾は
辻村深月さんの「かがみの孤城」
をあげる予定です♪
また、このブログの他に
Twitterでも、
新刊の購入・読了ツイートやブログの更新ツイート
をあげたりしているので、
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2023年も「ブログ キザメの部屋」を
よろしくお願いします。
今回はここまで!
ありがとうございました。
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