ミステリーの原点がここにある!西村京太郎「完全殺人」作品紹介

小説紹介

はい、こんにちは。キザメです。

今回は、

西村京太郎さんの「完全殺人

を紹介していきます。

 

何気に西村京太郎作品は初読みだったりします。

2時間ドラマでは大変お世話になっているんですけどね(笑)

 

さて、数ある西村京太郎作品から

この作品を選んだのは、

よく行く蔦屋書店で

大きなPOPにこんな言葉が書かれていたからです。

最近よくある

驚かせる事が目的となってしまっているミステリー小説。

もちろん叙述トリックは面白い。

でもミステリーの面白さは

それだけじゃない。

丁寧に仕組まれた伏線。

それを読む中で見つけ推理する楽しさ。

「衝撃の強さ」を求めてしまいがちな

今の読者こそ読んでほしい。

8つの真正面から挑めるミステリー短編。

これこそが推理小説だ!!

こんな煽り文書かれたら買っちゃいますよね(;’∀’)

ものの見事につられてしまいました(笑)

 

それでは始めていきましょう。

あらすじ

〈最もすぐれた殺人方法を示した者に大金をやる〉

空別荘に集められた四人に男は提案した。

初対面の四人には共通点があった。

それは殺人を犯し、逮捕されなかったということ。

すなわち、「完全殺人」の成功者たちだった。

凶器の消し方、アリバイ工作、動機の隠蔽、

四人は自らの犯罪を語り始めた…。

完璧な殺人とは?

そして奇妙な提案の真意とは?

サスペンス傑作集登場!

本書裏表紙より引用
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見どころ

短編というのもありますが、

割と淡々と物語が展開されている印象ですね。

解決パートもあっさりと提示されているので、

変に伏線とかを意識せずシンプルに

謎解き人間ドラマを楽しむことができました。

 

読んでいて思ったのですが、

ドラマにしやすそうだな―

っていうのはどの話でも共通した感想で、

情景描写や登場人物の心の機微がキレイに書かれていて、

イメージが浮かびやすかったんですよね。

トラベルミステリーがあれだけ人気なのも、

ミステリーとして時刻表トリックを考えるのが楽しいとか

あるとは思いますが、

いろんなところに旅行に行けたような気持ちになれるというのも

大きいのかななんて、

読んでないくせに偉そうに語ってしまいました(;’∀’)

ただ、それくらいイメージがしやすい文体でした。

 

さて、中身にも触れていきましょう!

 

8作の短編からなる本作ですが、

中でも一番好きな話は、

表題作にもなっている

完全殺人」です。 

 

ある男の招待のもと、

空別荘に集められた4人の男女。

4人は完全殺人成功者という共通項によって選ばれていた。

ある男は言う、

もっとも、秀れた、殺人方法を示された方に、

この二百万円を差し上げることに、したいと思います。

こうして4人は各々の行った完全殺人の全容を語り始めるのだった。

 

人間の盲点先入観をうまくついた

完全殺人の計画が次から次に出て来ることには

舌を巻きましたし、

どれも、重要視していることが違くて、

読んでいて楽しかったですね。

一人目は、凶器を隠すこと

二人目は、アリバイ工作

三人目は、誠実に行動することと辛抱強さ

四人目は、自分が手を下さずに殺すこと

 

さて、4人はどんな手法で完全殺人を果たし

そして、もっとも秀れた完全殺人と認められたのは誰なのか?

ぜひ読んでみてほしいですね。

 

純粋なサスペンスとして面白かったのは、

死者の告発」ですね。

これに関しては、あらすじのみにしておきましょう。

 

新婚2か月の山野哲二と美和子夫妻。

哲二が出張に出発したその晩、

警察から美和子が殺されたとの連絡が入る。

遺体のそばには本人が書き残した「S」の文字…。

Sの意味する事とは?

そして、犯人は誰なのか…?

 

哲二の揺れる心情が伝わる話でした。

他の話は、割と「世にも奇妙な物語

に出てきそうな話が多い感じでしたが、

この話は王道のサスペンスだったなという印象です。

 

気になったという方は

ぜひお手に取ってみてください。

終わりに

ここまで、

西村京太郎さんの「完全殺人

を紹介してきましたが、

いかがでしたでしょうか?

 

本作を読んで、

改めて文字として

十津川警部シリーズ」に触れてみたくなりましたね。

そして、実は積読山の中に

殺しの双曲線」が入っていたりするので、

読むのが楽しみになりました。

 

みなさんも、

いろんなミステリー作品が生まれている今だからこそ

西村京太郎作品に触れてみませんか?

オススメ作品などあれば教えてください。

 

 

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今回はここまで!

ありがとうございました。

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